各国の中央銀行が自国の通貨安を求めて金融政策を行うことで「通貨の冷たい戦争」が起きるという予測が出ているが、来月はそれがまた1つ現実に近づくかもしれない。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、「ECB(欧州中央銀行)は9月にビッグ・バズーカを用意している」と報道。ECB理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が次のように話したと伝えた。

「金融市場と共に歩む時、目標に達成しないよりはやりすぎた方がよい。下手に一時しのぎをするより、かなり強い政策パッケージを打ち出した方が良い」

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ECBは来月0.1%ポイントの利下げと1月500億ユーロの新たな債券購入を行うとアナリストは予想している。

一方、FRBもECBに”負けない”かもしれない。

マーケットは、来月のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.25ポイント利下げをすると織り込んでいるものの、ファンドストラット代表のトム・リー氏は、「FRBは来月マーケットを驚かさなければならない」と指摘。それは、0.75ポイントの大幅利下げを意味していると述べた。

ECBの会合は9月12日、FOMCは9月17日〜18日に開かれる。

世界の中央銀行によるさらなる金融緩和はビットコインにも追い風とみられている