現地メディアによれば、香港当局は11月27日、未認可の仮想通貨取引所Hounaxによる詐欺で145人のユーザーが被害を受け、1億4800万香港ドル(約27億円)の損失が発生した。
香港警察は11月25日に記者会見を開き、Hounaxプラットフォームに対する報告を公表した。香港証券先物委員会(SFC)は、1万2000香港ドルから1000万香港ドルに及ぶ18件の苦情を受けたとした。
地元警察によると、Hounaxは合法的な金融機関と協力していると主張していたが、SFCは11月1日に疑わしいプラットフォームとしてリストアップし、そのリスクについてユーザーに警告した。Hounaxは、元コインベースの技術チームが設立したと主張し、カナダ当局からのライセンスを取得しており、セコイア・キャピタルやIDGキャピタルなどの大手からの投資を検討しているとして、香港の顧客を勧誘していたという。
香港警察は、Hounaxがソーシャルメディアを利用して被害者を勧誘していたと語った。しかし報道によると、Hounaxの公式フェイスブックページは既にオンラインではなくなってる。
SFCは現在、Hounaxを含む9つの疑わしい仮想通貨投資プラットフォームをリストしている。これにはJPEX、香港デジタルリサーチインスティテュート、ビットカップド、FUBT、フューチャビット/フューチャプロ、EFSPD、OSLトレーディング、アラノネットワークが含まれる。
Hounaxの事件は、2023年初めに香港で発生したJPEX取引所の大規模なスキャンダルに続くものだ。地元当局はJPEXユーザーから2000件以上の苦情を受け、最終的に約14億香港ドル(約264億円)の被害が報告された。これまでに66人が逮捕されている。これらの事件を受け、香港の規制当局は仮想通貨規制を強化している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン