31日、サトシ・ナカモトがその論述において「P2P電子キャッシュシステム」であるビットコインを発表してから9年目を迎えた。

ビットコインの公式サイトBitcoin.orgにて今でもダウンロードできるその論述をきっかけに、ごく小さなプロジェクトと目されていたものが、17年10月時点で、10兆円の時価総額を持つようになった。

論述は、以下のようにはじまる。

純粋なP2P(個人間)版の電子キャッシュは、金融機関の仲介なしに、直接、一方から他方に送金することができる。

(これを実現するための)解決法の一つとしてデジタル署名があるが、信頼された第三者が二重支払いを防ぐことを求められている場合、その利点は失われてしまう。ここで、P2Pネットワークを活用して二重宇支払いを防ぐ方法を提案したい。

ここで言及される「ネットワーク」は、今では毎日300万人以上のユーザーに使用され、いまから7年間でこの数が毎日2億人に増えるという予測もある。

今年に入ってビットコイン価格は調整入りする気配もみせずスムーズに市場最高値を更新。6000ドル以上の高値で9回目の誕生日を迎えたことになる。

一方で、同日、中国国内の仮想通貨取引所が閉鎖される予定で、ビットコインとその愛好家、そして投資家たちには忘れられない一日となる。

現在投資家の間では、あふれる分裂コインとの競争に打ち勝って、ビットコインはさらにその存在感を増すのでは、という声も多くきかれており、今後の展開がますます注目される。