ハロウィーン効果ーーー。

株式市場では、歴史的に10月31日から5月末まで強気相場であるという経験則がある。過去10年間で6回もこの期間に上昇した。

ビットコインにはハロウィーン効果があるのか?著名仮想通貨アナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は、「ハロウィーン効果とは株式市場に関しての話だ」と解説した。

ラスターニ氏によると、ビットコインは10月から12月に上昇する傾向があるが、株式市場の場合は10月から翌年の5月まで上昇する傾向がある。ハロウィーン効果とは息の長い上昇効果のことを指している。株式相場の場合、「セル・イン・メイ(5月に売れ)」の格言通り5月から夏の間は歴史的に弱い相場が続くが、10月に入って決算発表が一服することが背景にある。

ただ、最近ではS&P500が最高値を更新した後にビットコインも最高値を更新するという「ビットコイン・リスクオン資産」説も出ており、ビットコインがハロウィーン効果のおこぼれをもらうという考え方はできるだろう。

ちなみに仮想通貨相場には「ハロウィーン・パンプ」という言葉がある。これは、2015年のハロウィーン前の2、3週間で50%ほど上昇し、300ドルの壁を突破した現象を指している

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では、今回はハロウィーン効果が見られる年なのか?ラスターニ氏は、英国のボリス・ジョンソン首相がブレグジット絡みで総選挙をする可能性があることや来年に米大統領選が始まることを「不透明要因」と指摘。テクニカルの観点からも今回S&P500でハロウィーン効果が見られるのは難しいとみている。