ブロックチェーンデータ提供会社グラスノードは29日、ビットコインを保持するエンティティ数に関するレポートを公開した。これによると、ビットコインを保有するエンティティのうち約半数が0.001BTC未満しか持たず、一部の取引所が多くのビットコインが保有していることが示された。

ビットコインユーザーや所有者の指標としてはアドレス数が使用されることが多いが、複数のビットコインアドレスを持つ単一のエンティティ(取引所など)があることから、ビットコインアドレス数とユーザー数は1対1ではないと説明。そのため、今回はエンティティを指標としているという。

グラスノードは「業界標準のヒューリスティック、独自のクラスタリングアルゴリズム、高度なデータサイエンス手法」を統合して、ビットコインを保持するエンティティの上限を把握。調査によると、2020年1月時点でビットコインを保有している総エンティティ数は2310万だ。

この調査から0.001BTC〜10万BTCまででどのぐらいのエンティティがビットコインを保有しているかをグラフで示した。

これによると、1415万9091のエンティティが0.001BTC以下であり、全体のエンティティの約半数ほどであることがわかった。

また、最も多い10万BTCのエンティティはコインベース(98万3800BTC)やフォビ(36万9100 BTC)、バイナンス(24万700 BTC)、ビットフィネックス(21万4600 BTC)、ビットスタンプ(16万5400 BTC)、クラーケン(13万2100 BTC)、ビットトレックス(11万8100 BTC)の7社で、ビットコイン全流通量の13%を占めているという。

グラスノード
(出典:グラスノード)

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