仮想通貨ハッカーによる被害総額が8月のハッキングを受けて12億ドルを超えた。
2024年の年初来では、仮想通貨業界で計12億1000万ドル相当のデジタル資産が154件のハッキングやラグプルによって失われた。Immunefiのレポートによれば、2023年の同期間における損失が約10億ドルだったのに対し、15.5%の増加を示している。
Immunefiの創設者兼CEOであるミッチェル・アマドール氏によれば、2024年通年の被害額が2023年の被害額を超える可能性があるという。アマドール氏は「予測は難しいが、エコシステムは常に重大な攻撃によってこれらの数字が大幅に増加するリスクにさらされている。我々は常に警戒を怠らず、リスクを軽減するために努めなければならない」とコインテレグラフに語った。
約1ヶ月前には、インドの仮想通貨取引所ワジールXから2億3000万ドル以上が盗まれた2024年で2番目に大きな仮想通貨ハッキング事件が起こっている。
Crypto hacks in August. Source: Immunefi
8月のハッキング被害は94%減少
ハッカーは2024年の年初来で前年の活動をすでに上回っているが、月ベースのハッキング件数は減少している。8月には1500万ドル相当の仮想通貨が盗まれ、これは7月の2億7400万ドルから94%減少している。
July vs. August, crypto hacks. Source: Immunefi
この大部分は、980万ドルのローニンネットワークへのハッキングと150万ドルのネクセラへの攻撃の2つの事件によるものだ。Immunefiのアマドールによれば、両方の攻撃はコードアップグレード中の脆弱性から発生したという。「今月のローニンとコンバージェンスの事件は、コードアップグレード中に導入された脆弱性が原因だった。コンバージェンスは事後報告で『監査後にその部分のコードを修正した』と明らかにしており、あらゆる段階でセキュリティを第1とするアプローチを維持することの重要性を強調している」と語った。
Largest hacks in August. Source: Immunefi
2024年の損失の大部分はCeFiに起因
8月には分散型金融(DeFi)がすべての攻撃を占めたが、中央集権型金融(CeFi)が仮想通貨セキュリティにおける最大の脆弱性となっている。
Monthly crypto losses, 2024 YTD. Source: Immunefi
一般的にDeFiの攻撃件数が多いが、CeFiの事件の方がより壊滅的で、数億ドルの被害に繋がる可能性があるとアマドール氏は説明した。「2024年の損失の大部分はCeFiインフラへの攻撃に起因している。今月には報告された成功したCeFi攻撃はなかったが、これがこれらの脅威が発生していない、または将来の損失に繋がらないことを意味するわけではない」と語った。
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