米国仮想通貨投資会社グレイスケールが1年3カ月ぶりに全米でテレビ広告を配信した。前回と異なり仮想通貨ビットコイン(BTC)が一度も言及されなかったことに不満を持つ視聴者が多いようだ。

今回の30秒のCMでは、マネーの歴史を簡潔に振り返った上で現在はデジタル通貨の時代だと主張した。

ビットコイン投資信託など多くの仮想通貨信託を手がけるグレイスケールだが、直接的に特定の銘柄に対する言及はなかった。最後の3秒ほどで「ビットコイン 信託、ビットコインキャッシュ信託、イーサリアム信託、イーサリアムクラシック信託、ホライズン信託、ライトコイン信託、ステラルーメン信託、XRP信託、ジーキャッシュ信託」というテロップが表示されただけだった。

ビットコインへの言及なし

対照的に前回の全米CMは、ビットコイン一色だった。

#DropGold(金を捨てよう)と名付けられビットコインが価値保存手段として金に取って代わると確信しているという強いメッセージを打ち出していた。

今回のCMに対してはツイッター上では厳しい意見が相次いでいる。

「ビットコインに最終的に焦点を当てないのは効率的でない」といった声や「メッセージがなんだったのか分からない」といった声が出ている。

最近の強気相場を受けて、グレイスケール先月、わずか2週間で運用する資産を10億ドル増加させることに成功した。変化があった部分を見てみると、ビットコイン信託で7億8200万ドル、イーサリアム信託で1億7400万ドル、イーサリアムクラシック(ETC)信託で1270万ドル、ライトコイン信託で670万ドル増加している。

コインテレグラフジャパンは、先日、ビットコイン信託やイーサリアム信託以外の仮想通貨信託も機関投資家からの需要を引きつけられるか日本の取引所のアナリストに見通しを聞いた