仮想通貨資産運用会社グレースケール・インベストメンツは、2種類のビットコイン連動の上場投資信託(ETF)を発表した。
4月2日の発表によると、今回新たに設定された商品は「グレースケール・ビットコイン・カバードコールETF(BTCC)」と「グレースケール・ビットコイン・プレミアムインカムETF(BPI)」だ。両ファンドはビットコイン(BTC)のボラティリティを活用して収益を生み出すことを目的としているという
「どちらの戦略も、伝統的なインカム投資とは相関性の低い代替的な収益源として考えることができる」
複雑なデリバティブ商品
ビットコイン・カバードコールETF(BTCC)は、可能な限り高いプレミアムを獲得し、収益の最大化を図ることを目指している。グレースケールは、このETFが既存のビットコイン保有への補完的手段として活用できるとしている。
このファンドは、現物価格に非常に近い水準でシステマティックにコールオプションを売却する戦略を取る。ビットコインの過去の高いボラティリティを背景に、コール売却によるプレミアム収入を得ることを狙っている。
一方、ビットコイン・プレミアムインカムETF(BPI)は、価格上昇への参加と一定の収益獲得の両立を目指すものであり、ビットコインを直接保有する代替策として設計されている。
このファンドでは、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)やグレースケール・ビットコイン・ミニ・トラスト(BTC)などのビットコインETFに対し、大きくアウト・オブ・ザ・マネーとなる水準でコールオプションを売却することを戦略の核としている。発表では次のように述べられている。
「このようなコール売却戦略に焦点を当てることで、BPIは投資家にビットコインの上昇ポテンシャルの多くに参加しつつ、配当収入を得られる可能性を提供する」
グレースケール・インベストメンツは、今回の2商品について「相関性の低い新たな収益源」を提供すると強調しており、毎月の分配金とオプション管理が組み込まれている。
グレースケールによるETF申請
グレースケールは今週初めにも、複数の現物仮想通貨に連動するETFの申請を行っている。この新商品にはビットコイン、イーサリアム(ETH)、XRP、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)が含まれている。
3月下旬には、米国の証券取引所ナスダックが米証券取引委員会(SEC)に対して、グレースケールのアバランチ現物ETFの上場申請を行った。
グレースケールの公式ウェブサイトによると、同社は28種類の仮想通貨商品を提供しており、そのうち25商品は単一資産のデリバティブで、残り3商品が分散型となっている。
グレースケールは現在、XRP ETFの承認を待っている資産運用会社の1つでもあり、その他にもカルダノETFの申請や、ライトコイン・トラストのETF転換申請も進めている。