グレースケールは、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の「ミニ」版となる上場投資信託(ETF)を申請した。ティッカーシンボルは「BTC」。
同社は3月11日に米証券取引委員会(SEC)へS-1フォームを提出。承認されれば、新しいグレースケール・ビットコイン・ミニ・トラストはニューヨーク証券取引所に上場し、グレースケールの主要なGBTCファンドとは独立して運営される。
新しいビットコイン(BTC)信託の株式は、既存のGBTC株主に分配される計画で、GBTCは新しい信託にビットコインを拠出する予定であると、申請書には記載されている。金額は未公開。
この新信託は、GBTCの投資家にビットコインへの税金がかからないエクスポージャーを提供することを目指している。3月12日のXポストで、ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は以下のように述べている。
「まだ手数料は公開されていないし、$GBTCの何パーセントがスピンオフされるかも確定していないが、これらの株式のかなりの部分が、より安価でコスト競争力のある製品に非課税で移行するイベントになることはほぼ確実だ。」
ビットコインの過去最高値を受け、ETFが注目を浴びる
この申請は、ビットコインが3月11日に新たな過去最高値71,415ドルを記録した同日に提出された。これは、イーサが2021年12月以来初めて4,000ドルの大台を突破した3日後のことだ。
過去最高値を受け、資産管理会社のヴァンエックは、最初の15億ドルのファンドに対して、自社のビットコイントラストETFの全スポンサー手数料を2025年3月31日までゼロにすると発表した。
イーサ(ETH)ベースのETFに関してSECは沈黙を続けており、5月の承認可能性に対して否定的な意見もある。ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はコインテレグラフに対して、イーサ現物ETFの承認確率を35%に下方修正した。
「問題は、最終期限から73日が経過しているにも関わらず、SECから発行者に対する連絡やコメントが一切ないことだ。これは良い兆候ではない。」