ゴールドマンサックス、今度は仮想通貨のデリバティブ取引を検討

 米国の大手銀行ゴールドマンサックスのCOOは20日、ブルームバーグとのインタビューの中で仮想通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引を検討していると話した。仮想通貨を使ったビジネスを拡大させていくという投資銀行界の雄の方針が改めて明らかになった。

 デビット・ソロモンCOOによると、ゴールドマンサックスはすでにビットコイン先物などデリバティブ取引をする顧客にアドバイスを行っているものの、デリバティブ取引の領域で「他の業務」を始めることを「かなり慎重に」考えているという。「仮想通貨に関する環境の変化についていき、ビジネスを進化させる」ことが目的だという。

 「ビットコインの先物取引を開始すべく準備を進めていほか、他の業務に関しても社内で話している。ただかなり慎重にやるつもりだ。顧客の声に耳を傾けたり、すでに先物取引をしている顧客の手助けをしたりしているよ」

 ゴールドマンサックスのロイド・ブランクファインCEOは19日、仮想通貨に対して好意的な姿勢を改めて表明。現在の法定通貨である不換紙幣が金や銀に取って代わったのと同じようにビットコインのようなデジタル通貨の採用が進むだろうと話した

 過去数年間、ゴールドマンサックスの仮想通貨へのスタンスは変遷をたどった。2014年には、ビットコインは通貨として機能しないという見解を示したものの、その3年後には、もはや機関投資家にとってビットコインや仮想通貨を無視することは難しいとこれまでの考えを改めた。先月には、仮想通貨は「詐欺ではない」とし、トレーディング業務を始める方針を示した

 ビットコイン先物とビットコイン価格との関係を指摘する声も出ている。リサーチ会社・ファンドストラッドのトーマス・リー氏が、ビットコイン価格の最近の下落はビットコイン先物の期日と関係があると指摘した。また今月9日には米商品先物取引委員会(CFTC)が、仮想通貨市場における価格操作への関与を調査するため、複数の仮想通貨取引所に対して膨大な取引データを要求したと報じられた