元ゴールドマンサックスのマイケル・ノヴォグラッツ氏が立ち上げた仮想通貨の商業銀行「ギャラクシーデジタル」が、ゴールドマンサックス幹部であるリチャード・キム氏をCOO(最高運営責任者)として迎える予定であることがわかった。ブルームバーグが伝えた

 あるツイッターユーザーはこれについて「ウォール街の頭脳流出が続いている」とコメントしている。

 フォーブス誌が編纂する世界の富豪リストにも名を連ねるノヴォグラッツ氏はフォートレスインベストメントグループやゴールドマンサックスで名をはせたウォール街のベテランだ。仮想通貨について「我々が生きている間に起こる最大のバブル」で「上昇過程において大きく儲けることができる」等とコメントしていた。昨年9月には536億円規模の仮想通貨ヘッジファンドを立ち上げると発表したが、同年12月に一旦計画を中止している。

 ノヴォグラッツが立ち上げた「ギャラクシーデジタル」は現在、非公開の第三者割当を通して資金を募っているようだ。さらに、カナダの上場医薬会社をシェル企業として買収し、裏口上場をして2億ドル調達すると2月に報道されている。

 ブルームバーグによると、今回COOとして参画するキム氏はゴールドマンサックスで仮想通貨のトレーディングデスク立ち上げに関わっていたが最近同行をやめた。ゴールドマンサックスは2015年から仮想通貨トレーディング事業も展開するサークルに投資したり、仮想通貨トレーディング事業に乗り出すのではと噂されていたが同行代表のロイド・ブランクファインCEOは否定している。

 ちなみにLinkedInを見ると、元ゴールドマンサックスのルカ・ジャンコヴィック氏が既にデジタルギャラクシーで勤務しているようだ。