仮想通貨ミキサー「トルネードキャッシュ」の共同創設者ローマン・ストーム氏と開発者アレクセイ・ペルツェフ氏の訴訟費用を集めるためのクラウドファンディングが、米国のクラウドファンディングプラットフォーム「ゴーファンドミー」で中止された。
1月22日、ストーム氏はビデオを公開し、米当局に対する裁判での訴訟費用を賄うためにコミュニティメンバーに資金提供を求めた。「2024年は私の人生を左右する年になる。正直、怖い。しかし、このコミュニティが情熱を持ってサポートしてくれることを期待している。」と語った。
2024 is the year that will define the rest of my life.
— Roman S (@rstormsf) January 22, 2024
Honestly, I’m scared. But also hopeful that this community cares with a passion.
Please donate towards my legal defense.https://t.co/dQ7SCBesIm pic.twitter.com/0jeievSUxc
支援者からの資金提供を受け始めたトルネードキャッシュの2人だが、2月14日にゴーファンドミーは「利用規約違反」を理由にクラウドファンディングをキャンセルした。具体的には「条項22」が適用され、トルネードキャッシュの訴訟費用集めが「ゴーファンドミー、その従業員、またはユーザーに何らかの害や責任をもたらす可能性がある」とされた。
バンクレス・ベンチャーズのライアン・アダムス氏を含む多くの寄付者は、ゴーファンドミーのクラウドファンディングがキャンセルされたために寄付金が返金されたと投稿している。アダムス氏は、仮想通貨を使用してストーム氏に1万ドルを再送することを約束した。ゴーファンドミーは、寄付金が3〜7営業日以内に寄付者の銀行口座に返金するとしている。
トルネードキャッシュのゴーファンドミーは、3万ドルの寄付を集めていたが、ストーム氏とペルツェフ氏は米国での訴訟費用に150万ドルを集めることを目指している。現在、彼らは仮想通貨ファンディングプラットフォーム「ジュースボックス」を利用しており、316.75ETHが集められている。

しかし、トルネードキャッシュコミュニティは、ゴーファンドミーが過去に類似のキャンペーンを許可していたにもかかわらず、今回のクラウドファンディングをキャンセルした意図に疑問を抱いている。
ストーム氏とセメノフ氏は、マネーロンダリングの共謀、制裁違反の共謀、無許可の資金送金業務の運営の共謀で起訴されている。しかし、彼らはマネーロンダリングや米国の制裁に関連するすべての罪について無罪を主張している。ストーム氏は200万ドルの保釈金で釈放され、ニューヨーク、ニュージャージー、ワシントン、カリフォルニアの特定地域外への移動が制限されている。