ドイツの仮想通貨スタートアップ企業ビットワラ(Bitwala)は29日、iOSおよびAndroidの両方でビットコインアプリをローンチした・ビットコインのウォレット機能とオンラインバンキング機能を兼ね揃えている。欧州30ヵ国のユーザーが対象となる。ビットワラはソニーのファンドなどが出資している。
ビットワラは今回のアプリを「ビットコイン・バンキング・アプリ」と呼んでいる。ドイツのソラリス銀行と提携して今回のサービスを展開する。
アプリはビットコインのウォレット機能を持っており、アプリを通じてBTCを取引することもできる。またオンラインバンキングの機能もあり、銀行口座から直接ビットコインを売買できる。
アカウントは無料のデビッドカードに紐づいており、最大10万ユーロまではドイツの預金保険制度の対象となる。
ウォレットには、ビットコインを友人や家族に転送するためのP2P機能もあり、取引は生体認証によって承認される。秘密鍵は常にユーザーが持つことになる。
ユーザーがアプリに登録する際にはビデオ識別機能を使用しており、欧州経済領域内の居住者であれば、数分以内に口座を開設できるとしている。
ビットワラのビットコインウォレットは、従来のオンラインバンキングのように機能する。この点で、日々の財務管理に使用できる点が、ほかの仮想通貨取引所のアカウントとは異なると、ビットワラは強調している。
ビットワラのベンジャミン・ジェームズCTO(最高技術責任者)は、次のように説明している。
「アカウントを取得すると、ビットコインであろうとユーロであろうと、バンキングサービスを日常生活にシームレスに統合できる」
ビットワラは今年7月末、ソニーフィナンシャルベンチャーズや日本のグローバルブレインなどから資金調達を行い、1300万ユーロを調達している。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版