ビットコインキャッシュ(BCH)の提唱者であるロジャー・バー氏は、2080万ドルにのぼる未決済の仮想通貨オプションを巡り、仮想通貨融資会社ジェネシスの子会社から訴訟を起こされた。

破綻した仮想通貨企業ジェネシス傘下のGGCインターナショナルは、1月23日にニューヨーク州の裁判所でバー氏に対して訴訟を起こし、同氏が12月30日に期限切れになった仮想通貨オプション取引を決済しなかったと主張している。

バー氏には、召喚状に回答するために計20日間の猶予が与えられた。バー氏がその期間内に回答しない場合は、債務不履行により総額を支払う義務を負うことになる。記事執筆時点では、バー氏はまだこの件に回答していない。

A snippet of the case filing against Roger Ver. Source: New York Supreme Court

ジェネシスのウェブサイトには、GGCインターナショナルは英領ヴァージン諸島に拠点を置く会社であると記載されている。同社は、破産申請したジェネシス・グローバスの下で、ジェネシス・バミューダが所有している。

記事執筆時点では、ロジャー・バー氏はコインテレグラフのコメント要請に応えていない。

昨年、バー氏は他の取引所との債務問題でもニュースになった。CoinFLEXのCEOであるマーク・ラム氏は、バー氏が同社に4700万ドル相当のUSDコイン(USDC)の負債があり、契約書によって拘束されていると主張したのだ。6月28日、バー氏はこうした主張に反論していた

1月20日、ジェネシスはニューヨークの連邦裁判所で連邦破産法第11条の適用を申請した。同社は事業を前進させるため、裁判所の監視下で再建を開始している。