初期のビットコイン投資家であり、ビットコインキャッシュの推進者であるロジャー・バー氏が、仮想通貨取引所Coin FLEXとの間で4700万ドルの負債を抱えていると非難されている。CoinFLEXがこの主張をしているが、バー氏ははこれに反論している。

火曜日のツイートで、バー氏は (CoinFLEXの名前に言及していないが) 「カウンターパーティーへの債務不履行」はないと述べ、むしろ仮想通貨企業側がバー氏から「かなりの金額」を借りていると主張した。

問題の発端は先週の木曜にCoinFLEXがユーザーの出金を一時停止したことだ。その際には「カウンターパーティを巻き込んだ不確実性が続いているため」と説明し、その相手方については「スリーアローズ・キャピタルもしくはレンディング企業ではない」と述べるにとどまっていた。月曜のブログでは、その相手方について「この人物は重要で誠実な人物である」と書いていた。

CoinFLEXのマーク・ラムCEOは火曜のツイッターで、同社がバー氏との間で「CoinFLEXの口座のマイナス分を個人的に保証し、定期的に証拠金を追加することを義務付ける」契約書を交わしていると明らかにした。ラム氏によると、CoinFLEXはバー氏に債務不履行の通知を出し、「解決に向けてこの状況について頻繁に話している」とし、同社はバー氏に何の義務も負っていないと主張した。

「ロジャー・バーが、自らの責任と義務から目をそらすために、このような戦術をとる必要があるのは残念なことだ」とラム氏は述べている。

CoinFLEXは4700万ドルの損失が発生したのを受け、6月28日から新しいトークン「Recovery Value USD(rvUSD)」を発行して流動性不足を解消することを発表した。ユーザーの出金は30日に再開する見込みだとしている。

CoinFLEXのネイティブトークン(FLEX)の価格は、ラム氏とバー氏のTwitterでの発言を受け、この30日間で1.19ドルから0.80ドルへと84%近く下落している。