仮想通貨取引所ジェミナイは8日、Twitterで、米国の金融コングロマリットであるJPモルガンとの銀行関係が解消されたという噂を否定した。ジェミナイは「ジェミナイのJPモルガンとの銀行関係は無傷のままでだ」と述べた。

この噂は、米国における銀行システムと仮想通貨業界の将来の関係が不透明な中で浮上。仮想通貨取引所FTXの破綻後の規制圧力と市場からの流出により、銀行は仮想通貨へのエクスポージャーを減らし続けているからだ。

最近の最も大きな影響は、シルバーゲート銀行が8日に精算すると発表したことだ。親会社のシルバーゲイト・キャピタル・コーポレーションは、業務停止を決定したのは「最近の業界と規制の動向を考慮した結果」と述べた。

仮想通貨からの脱却を図るもう1つの銀行が、シグネチャー銀行だ。12月には、カオス通貨サービスの縮小、顧客への資金返却、仮想通貨関連口座の閉鎖を行う計画を発表した。同行はまた、弱気市場とFTXの破産に関連する流動性の問題により、2022年の最終四半期に米国連邦住宅貸付銀行システム(FHLB)から100億ドル近くを借り入れた。

銀行の動きは仮想通貨企業に影響を及ぼしている。2月、バイナンスは米ドルの銀行送金を一時的に停止すると発表した。その数週間前の1月、同取引所は、SWIFT送金パートナーであるシグネチャー銀行が、10万ドル以上の米ドル銀行口座を持つユーザーによる取引しか処理しないと発表した。