イギリス政府は27日、EU(欧州連合)とのFTA(自由貿易協定)交渉に関する方針を発表。6月までに一定の進展が得られない場合は交渉を決裂させ、無秩序なEU離脱に向けて準備するかどうかを判断するという内容だった。
離脱を巡る混乱がイギリス経済に悪影響を与えるとの懸念につながり、ポンド売りが優勢になった。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を抑えるため、イングランド銀行が利下げをするのではないかとの見方も広がっている。
本日の経済指標では、ネーションワイド住宅価格指数(予想前月比0.4%)に注目だ。消費に大きな影響を与える、住宅分野の指標として注目度が高い。予想より高い数値はポンドの買い材料になるが、予想より低い数値はポンドの売り材料になる。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 139.50~141.50円
ポンド円は100日移動平均線(141.89円)を下回ったので、下値模索の展開になるだろう。新型コロナウイルス感染拡大に続き、EUとの交渉難航も予想され買い材料に乏しい。140円台をキープできるかどうかが焦点になりそうだ。