新型肺炎の拡大が止まらない。27日時点で中国国内の発症者が2744人、死者数が80人に達し、中国政府は春節の連休を2月2日まで延長すると発表した。新型肺炎は発熱などの自覚症状がないケースもあり、オフィスや学校などでのウイルス拡大を防ぐためだ。

また、26日の夜にバグダッドの制限区域内に5発のロケット弾が打ち込まれ、米大使館付近に着弾したとの報道もあり、低リスク通貨とされる円は買われやすい状況になっている。

また、ポンドは今週の30日にスーパーサーズデー(政策金利発表・MPC議事要旨公表・インフレレポート公表・カーニー英中銀総裁の記者会見)を控えている。政策金利は据え置きの公算が大きいものの、市場の利下げ観測は残っているので神経質な展開が続きそうだ。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 141~143円

ポンド円は、20日移動平均線や一目均衡表の基準線・転換線を下回った。雲を下抜けるかが注目されるが、イギリス10年債利回りが0.5%台まで低下(下図)しているので、下への警戒が必要だろう。