12日投開票のイギリス総選挙の出口調査によると、下院(定数650)で保守党は368議席、最大野党の労働党は191議席の獲得が予想され、保守党の圧勝となる見通しだ。EU(欧州連合)離脱への道筋が立つとの見方が広がり、本日のポンド円は147.96円まで急伸した。
早期の選挙に踏み切ったジョンソン首相の賭けは成功。首相は、EU離脱を推進する強い政治力を手に入れたのだ。
また、昨日の米国市場で、米中貿易協議で追加関税の発動が回避される見通しとなったことも、市場のリスクオンの流れを強めている。
ポンド円テクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 146.30~148.40円
13時10分時点のポンド円は147.67円。高値から30銭ほど安い水準で推移している。英総選挙の結果はポジティブ材料だが、急伸しているのでテクニカル指標では高値警戒感がでている点に注意が必要だ。
ボリンジャーバンドでは、3σを一時抜けた。バンド幅が広がりボラティリティが高い状況になっているが、この水準は警戒が必要だろう。またRSIも80を超え、買われ過ぎの目安である70を大きく超えている。
基調はポンド高と見ているが、上昇ピッチが速いので調整が入ってもおかしくない水準だ。本日のレンジは、ボリンジャーバンドの2σ約146.30円と3σ約148.40円で考えている。