GameFiとは

GameFi(ゲームファイ)とは、ゲーム(Game)と金融(Finance)を組み合わせた造語だ。その名が示すように、コンピューターゲームの金融化を意味する新しい言葉である。

GameFiはかなり幅広い用語として使用されるが、基本的にはブロックチェーンゲームのカテゴリーを指す。昨今、話題になっているゲームをプレイすることでトークン収益が得られる「Play-to-Earn」という新ジャンルのゲームは、GameFiの一つである。また、プレイヤーが所有するさまざまな資産から収益を得ることができる育成・繁殖NFTゲームも、GameFiのジャンルだ。

簡単に説明するとGameFiは、プレイすることでトークンによって何らかの収益が得られるブロックチェーンゲーム全般を指す。明確な定義や要件はないが、重要なのはGameFiはギャンブルではないということだ。

GameFiという言葉の起源は、2019年11月に中国で開催されたWuzhen World Blockchain Conferenceで、シンガポールを拠点とするブロックチェーンによるグローバルゲームパブリッシャーMixMarvelの創設者のひとりマリー・マー氏が講演で初めて使ったとされる。

マー氏は「GameFi - The Path of Technology-driven Innovation in the Game Industry.」というタイトルの講演にて、GameFiとは革新的な金融とビジネスのゲーミフィケーションを創造することを意味するMixMarvelの新コンセプトであると解説したという。

その後、DeFi界隈で定評のあるヤーン・ファイナンス(yearn.finance)の創業者アンドレ・クロニエ氏が、2020年9月にツイッターで「ゲーミフィケーションを金融政策に応用することは、私にとって非常にエキサイティングなことだ。これまで私たちはTradFiをクローニングしてきたが、今後はGameFiに移行する」とつぶやいたことから、GameFiという言葉が一躍有名になった。

ヤーン・ファイナンスの創業者アンドレ・クロニエ氏のGemeFiに関するツイート
出所:Twitter

また、同時期に「Play-to-Earn」という新ジャンルを確立させたNFTゲーム「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」の大ブレイクも、さらにGameFiという言葉を世界中に認知させた要因になっている。


GameFiのジャンル・種類

アクシーインフィニティの大ヒットによってGameFi=Play-to-Earnと思われている面もあるが、GameFiはそれだけではない。現時点においてPlay-to-Earnは代表的なGameFiではあるが、そのほかにも、プレイヤーがゲームプレイを通じて収益を生み出すことが可能で、GameFiにはさまざまなジャンル・種類がある。

GameFiは、まず決済用トークンとは別に、ゲーム上のアイテムを表すトークンとしてNFTが使用されることがほとんどである。よって、ゲーム内で使用されるアイテムやキャラクターなどのNFTは、ゲーム外のマーケットプレイスやユーザー間で売買が可能だ。そうしたNFTによる取引にて収益を上げることができるのも、GameFiジャンルの一つとされている。

さらには、メタバースや仮想空間などでNFTによる土地という概念も、不動産運用ができるといった収益方法が用意されていることからGameFiの一つに分類されている。


Play-to-Earn

代表的なGameFiであるPlay-to-Earnでは、プレイヤーは設定されたゲームプレイの目的を達成することで報酬を受け取ることができる。報酬は、通常、スマートコントラクトによって管理されているネイティブトークンが支払われる。

たとえば、アクシーインフィニティでは、イーサリアムベースのネイティブトークン「AXS(Axie Infinity Shards)」と「SLP(Smooth Love Potion)」の2種類が流通する。ゲーム内で、Axie(アクシー)というNFTモンスターを手に入れ、育て、集め、他のプレイヤーとのバトルを中心にゲームを進めていく。

育成により強化させたAxieをバトルさせ勝利することでトークンを得たり、2種類のAxieを繁殖させて新しいAxieを誕生させ売却したり、さまざまな方法で収益を得ることが可能だ。また、アクシーインフィニティはプレイするだけでも報酬としてSLPが得られる。Axieを強化するには、報酬として受け取ったSLPを消費する必要があるなど、トークンがゲームを盛り上げる要素にもなっている。

アクシーインフィニティマーケットプレイス
出所:Axie Infinityマーケットプレイス


希少性のあるデジタルアセットの所有権

現在、GameFiの仕組みの中心になっているのは、希少なデジタル資産の所有権を活用するという概念だ。NFTは、ゲーム内のアイテムを含むデジタルおよび物理的なあらゆる種類の資産を表すことができる。

プレイヤーはユニークな資産をNFTとして所有することで、これまでデジタルでは不可能だった経済的機会を活用する。例えばアクシーインフィニティやクリプトキティーズなどのNFTによる育成ゲームでは、プレイヤーはNFTで表現された2つの生物を交配させて、3つ目の生物を作成できる。プレイヤーはこうしたGameFiの特徴を活用し、新たに作成したNFTを販売したり、他のプレイヤーと交換したりすることができるのだ。

これまでのゲームでも、キャラクターやスキンなどゲームの属性により付加価値をつけることで、アップグレードさせたキャラクターやアイテムをゲームプラットフォーム内で販売するようなことはできた。しかし、それらはあくまでも中央集権的なゲームプラットフォームの中でしかできない行為だった。

GameFiではキャラクターやアイテムがNFTで表現されているため、ゲームの外のあらゆるNFTマーケットにて販売することが可能なのだ。その点が、従来のゲームとは大きく異なる。


土地の所有権

NFTによる土地の所有者は、物理的な世界とほぼ同じ方法で土地を収益化可能だ。所有している土地をそのまま売るだけでなく、土地の上に収益を生むようなアトラクションを開発したり、人に貸し出したりして収益化できる。人が多く集まる土地の価値が高騰するといった不動産経済がすでに誕生しているのだ。

共有された土地では、カジノ、バーチャルショップ、コンサート会場など土地を収益化するためのさまざまな取り組みを体験することも、ゲームによっては可能になる。

興味深いことに、こうしたメタバースのようなゲームの世界では、すでに賃労働も始まっている。たとえば、「ディセントラランド(Decentraland)」のカジノでは客を迎えるためにサポートスタッフとして働くアバターが出現し、労働の対価として仮想通貨による報酬を得るなどしている。

GameFiとDeFi

NFTゲームの中には、分散型取引所(DEX)など分散型金融(DeFi)分野のコンセプトを導入しているものも出てきている。DeFiの導入によって、プレイヤーに直接イールドファーミングや流動性マイニングなど、新たなサービスを提供することが可能になった。

アクシーインフィニティは、独自のイーサリアムサイドチェーン「Ronin」上に「Katana」というDEXを構築している。アクシーインフィニティのプレイヤーは、ゲーム内で稼いだ仮想通貨を安価な手数料で直接イーサ(ETH)やステーブルコインUSD Coin(USDC)に交換できる。

Katanaでは、ステーキングや流動性マイニングによりRoninの手数料を報酬として受け取ることも可能だ。DeFiのゲームへの導入は、ゲーム内容を拡充することなくGameFiのさらなる展開が望める手段になりつつある。


GameFiの注目度

GameFiが世界中で注目されるようになったのは、なんといっても主力タイトルの一つであるアクシーインフィニティの成功が大きい。

ブロックチェーンゲームの動向を分析するサイトCryptoSlamによれば、アクシーインフィニティは2021年8月、トークンの総売上高が10億ドルを超えた最初のブロックチェーンゲームになったという。売り上げの5分の1は、当時の1週間で売り上げており100万人以上のDAU(Daily Active Users)を記録した。世界経済フォーラムが11月22日に公開したGameFiに関するレポートによると、アクシーインフィニティのDAUは200万人を超えているという。

仮想通貨取引所OKExは8月、GameFiプロジェクトの開発を支援するために1000万ドルのファンドであるOKEx BlockDream Venturesを立ち上げている。さらに、開発者と投資家をつなぐことを目的としたデモデーを含むハッカソンBUIDL IN METAFORCEを開催。優勝チームには、100万ドルの資金とプロモーションなどの支援が提供された。

Huobi Groupの投資部門であるHuobi Venturesは、9月にGameFiの初期段階プロジェクトに投資するために、1000万ドル規模のファンドを立ち上げることを発表している。Huobiのファンドは、資金面のほかにもマーケティング、広報、財務および法律上のアドバイス、Huobiエコチェーンへの展開のための技術サポートなども行うという。


GameFiの代表的なゲーム

2022年1月現在の代表的な人気GameFiタイトルを紹介する。


アクシーインフィニティ(Axie Infinity)

アクシーインフィニティTOP
出所:Axie Infinity HP

アクシーインフィニティは、ベトナムのゲームスタジオSky Mavisが2018年に開発したブロックチェーンゲームだ。ゲームをプレイすることでトークン収益が得られるPlay-to-Earnという新ジャンルを確立させたことでも注目のNFTゲームである。

アクシーインフィニティは、ゲームとしては歴史あるオーソドックスな育成ゲームである。Axieというモンスターを自分のペットとして育て、戦わせ、また様々な種類を集めたり、時には繁殖させる。戦いの延長線上にはLand(土地)を購入し王国を築くことも可能だ。

人気の理由は、アクシーインフィニティをプレイして得られるPlay-to-Earnの1日の報酬額が、フィリピン、インドネシア、ベネズエラなど新興国においての1日当たりの平均賃金(約30ドル)よりも多い点だ。

アクシーインフィニティを始めるためには、初期費用として3体のNFT(Axie)を入手する必要がある。現在、Axieは高騰しており個人で購入するのが難しい状況になっているが、アクシーインフィニティはサードパーティによるスカラーシップ(奨学金)制度が充実しており、投資家が初心者にAxieを無償で貸し出し、Play-to-Earnによって稼ぎ出した報酬を折半するという方法により、ユーザーを拡大している。

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ザ・サンドボックス(The Sandbox)

the sandboxのゲームイメージ
出所:The Sandboxブログ

ザ・サンドボックスは、2012年に携帯電話向けに開発されたゲームプラットフォームをベースとする伝統的なゲームシリーズの最新版だ。2018年8月にAnimoca Brandsという台湾の企業によって買収され、ブロックチェーンを基盤としたメタバースプラットフォームとして発展を続けている。

現在のザ・サンドボックスは、3Dボクセル(ブロック)による仮想世界で、物や建物を作るなど、さまざまなゲーム体験ができる。ユーザーは、所有する土地(LAND)やキャラクター、アイテムなどをNFTとして売買することも可能だ。

ザ・サンドボックスは、ネイティブトークンSANDを発行している。SANDはメタバース内で利用できる主要トークンだ。ザ・サンドボックスにおいてコンテンツの制作者は、ゲームのアセットやゲーム体験を収益化できるのが特徴だ。


ソラーレ(Sorare)

sorare top
出所: Sorare HP

ソラーレは、2019年創業のフランス企業Sorareが開発する、プロサッカー選手のNFTトレーディングカードをベースにしたゲームだ。現実の試合の戦績がゲームに反映されるユニークなファンタジーゲームをプレイできる。

ゲームの目的は、コレクションしたプロサッカー選手のカードを組み合わせてチームを結成し、開催されるトーナメント大会などに出場し賞金、賞品などを獲得することにある。ユーザーは、少なくとも5枚のNFTを保有しなければならない。

ソラーレのトーナメント形式の大会は、賞金額が高額であるため一攫千金を狙うことも可能なGameFiとして、欧米では熱狂的なファンも多い。

2021年12月現在、ソラーレはヨーロッパのクラブチームのみならず、日本のJリーグも含めた世界各国228のクラブチームとライセンス契約をしており、各国のサッカーファンが楽しめるようになっている。


クリプトキティーズ(CryptoKitties)

クリプトキティーズtop
出所:CryptoKitties HP

クリプトキティーズは、ブロックチェーンゲームが注目されるきっかけを作った元祖育成系NFTゲームだ。クリプトキティーズは、猫のNFTを育成、収集、繁殖させることができるイーサリアムベースのブロックチェーンゲームである。

ゲームの内容は、2匹の猫NFTを交配させることで、親猫の特徴を掛け合わせた新しい子猫NFTを誕生させるというものだ。その組み合わせは無数にあり、レアなNFT猫が誕生することもあり、猫NFTはさまざまなNFTマーケットプレイスにて売買されるようになった。

2017~2018年頃に一世を風靡し、当時はクリプトキティーズの一匹の猫が10万ドル~20万ドルで取引されることもあった。イーサリアムで最も利用されているスマートコントラクトの一つであり、話題に事欠かないNFTゲームだった。猫NFTの所有者は約10万人、取引量は3700万ドルに達している。


マイクリプトヒーローズ(My Crypto Heroes)

マイクリプトヒーローズTOP
出所:My Crypto Heroes HP

マイクリプトヒーローズは、日本の企業double jump.tokyoが開発した日本発のブロックチェーンゲームだ。イーサリアムベースのブロックチェーンゲームとして2018年11月に正式にサービスを開始し、取引高・DAU共にブロックチェーンゲーム世界1位を記録したこともある。

ユーザー同士の対戦やクエストのクリアなどでゲーム内仮想通貨GUMを獲得できるほか、アートエディット機能により作成したNFTアート作品を売買するなど、士農工商の4つの環境で収益化が可能なエコシステムを持っている。


ゴッズアンチェインド(Gods Unchained)

ゴッズアンチェインド(Gods Unchained)TOP
出所:Gods Unchained HP

ゴッズアンチェインドは、カード対戦型のブロックチェーンゲームだ。オーストラリアのImmutableが2018年に開発した。

ゴッズアンチェインドは、無料でプレイ可能なターン制のトレーディングカードゲームだ。プレイヤーはNFTとして発行されたカードコレクションから自分のカードデッキを構築、ランダムで出現するカードを使い対戦相手を倒すという、カードを使ったオーソドックスな対戦カードゲームとなる。

ゲームは、最初に配られるカードデッキを使用したり、プレセールや公式マーケットで手に入れたカード、あるいはNFTマーケットプレイスのオークションやトレードで手に入れたカードを使用することができる。

ゴッズアンチェインドのカードは、Legendary、Epic、Rare、Commonというレアリティのほかに、Mythic Titans(神話カード)と呼ばれる超激レアカードなどがある。神話カードの中には、過去に数万ドルで取引されたカードもあり、常に人気のカードが多数含まれているコレクティブな要素も備えている。


GameFiでの堅実な収益化方法

GameFiの多くのタイトルは、NFTを資産としていることから、NFTに投資する方法で収益を上げることが可能だ。しかし、NFT自体の価格変動の予測は難しい。人気のゲームになるか、あるいはコレクションとして魅力的なものになるかなど、価値は人々の主観によるものなので、リスクも高いだろう。また、NFTによる育成・繁殖ゲームは、NFTのレアリティが大きく影響するため、運も左右することになる。

そうした中で、より堅実に収益化を望むならやはりPlay-to-Earnに注目せざるを得ない。Play-to-Earnゲームには、アクシーインフィニティのようにスカラーシップ制度のような秀逸な仕組みがあるからだ。

先述の通り、アクシーインフィニティを始めるには高額のAxieを3体入手する必要がある。AxieはNFTとして高額で売買できるため、良い投資案件にもなっているのだ。

こういった状況を受け、サードパーティによるスカラーシップ(奨学金)制度が誕生し、投資家が入門者にNFTを貸し出す状況が盛況になった。

投資家は、自らが投資したNFTを奨学生と呼ばれるプレイヤー候補に無料で貸し出し、ゲームをプレイさせ、そこで得た報酬の一部を利子として徴収するスカラーシップ制度を構築したのだ。

大手投資家には1000人を超えるAxie奨学生が所属し、各プレイヤーは毎月数ドル~数千ドルを稼いでいるという。 フィリピンやインドネシアなどの新興国では、それによって生計を立てている奨学生も多く存在するのだ。

こうして稼ぐことができた奨学生は、やがて自分のAxieを持つようになり、今度は繁殖によって誕生させた新しいAxieを売買することでも収益を上げていくという。Play-to-Earnによる収益化はゲームによって方法が異なるものの、こうしたGameFi特有の経済圏を生み、これまでにないNFTをベースとする新たな収益が見込めるのだ。

NFTゲームでの稼ぎ方

GameFiの課題

これまでのGameFiの多くは、NFTを扱うことからNFT発行プラットフォームとしても人気のイーサリアムブロックチェーンをベースとしたものが多かった。

そのため、イーサリアム上でNFTを発行したり送信したりするには、イーサ(ETH)を手数料(ガス代)として支払う必要がある。イーサリアム上のリソースには限りがあるため、プラットフォームを使用する人が多くなるほど、ガス代も上がっていく仕組みとなっていた。GameFi以外にもイーサリアムと連携するサービスの数は非常に多く、ガス代も軒並み割高になっている。

そのような状況下で、アクシーインフィニティは2018年にリリースされて以降、最もアクティブなブロックチェーンゲームとなった。また、NFTマーケットプレイスで最も取引が行われているのがアクシーインフィニティのNFTであるなど、人気が高いNFTゲームの一つとなっている。そのため、当時イーサリアムのメインチェーン上で開発されていたアクシーインフィニティは、ガス代の度重なる高騰によりゲームの進行に支障をきたすようになってしまったのだ。その後、アクシーインフィニティはガス代がほとんどかからない独自のサイドチェーンRoninに移行している。

このように、GameFi、特にイーサリアムベースのものは、ガス代が課題になって久しいと言える。多くのGameFiが他のブロックチェーンやサイドチェーンに移行する決断に迫られたのだ。もちろん、イーサリアム自身もその課題を解決するために動いている。

GameFiの課題は、常に手数料とトランザクションの処理能力といったスケーラビリティ問題と隣り合わせにあるといっていいだろう。

また、NFTへの投資ブームが過熱した2020〜2021年は、純粋にGameFiをゲームとして楽しみたいプレイヤーが、NFTが高騰し初期費用が調達できないといったことの状況に陥ってしまい、誰もが楽しめるタイトルではなくなってしまったものも少なくない。特に、土地を購入して何かを行うGameFiは、土地の購入にも莫大な費用がかかることも多く、ほとんど参加できないものもある。

GameFiは、プレイヤーがゲームをプレイすることで収益化が可能な画期的なゲームである一方で、ゲームとしてのクオリティが低いものが乱立しているのも事実だ。収益の面ばかりが先行し、実際のゲーム部分はまったく面白くないというものもある。

また、初期段階で特定の仮想通貨が必要になることや、仮想通貨をやり取りするための知識も必要なことから、まだまだ一般のゲーマーが参加するにはハードルが高いものになっている。そうした部分の改善はこれからだろう。

さらには、NFTや仮想通貨による収益化は、国によっては法の整備も完全ではない。収益によって税金が発生するなど、そうした知識も必要不可欠だ。


GameFiの今後

こうしてGameFiが世界中の話題として挙がるようになってからは、GameFi関連の企業に投資するファンドも続々と登場し、加速度的にその輪が広がっていることは誰の目にも明らかだ。

今後は、既存の大手ゲーム開発会社も当然ながらGameFiやブロックチェーンゲームに高い関心を示すことは間違いないだろう。そうなることで、ゲーム自体のクオリティが上がることも期待できるといっていい。

現に2020年3月にザ・サンドボックスは、スクウェア・エニックスなどから仮想通貨を含む総額201万ドルの出資を受けたことを発表しているほか、世界的なゲームパブリッシャーの老舗Ubisoftもまた、すでにNFTゲームのテスト開発などを行っていることを明らかにしている。

ゲームの世界がGameFiによって拡張され、全く新しい体験をもたらせてくれる日はそう遠くはないだろう。

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