仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルによれば、ビットコイン(BTC)の価格は、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)が米国で開始されれば、その1年間で74.1%上昇すると予想している。
10月24日のブログ投稿で、ギャラクシーデジタルのリサーチアソシエイトであるチャールズ・ユウ氏は、ビットコインETFの市場規模が開始後1年で14.4兆ドルに達すると見積もった。彼は、金ETFを基準にしてビットコインETF商品への資金流入の潜在的な価格影響を評価し、74%上昇という数字を算定した。
ユウ氏の推定によれば、ビットコインの価格はETF開始後の最初の月に6.2%上昇し、その後12ヶ月目には月間3.7%の上昇にまで漸減するとのことだ。

ユウ氏は9月30日のビットコイン価格データを使用したが、ビットコインの現在の価格が74.1%上昇すると、それは59200ドルに達することになる。
デジタル資産金融サービス会社マトリックスポートのリサーチ責任者であるマーカス・ティーレン氏も、10月19日の投稿で、ブラックロックの現物型ビットコインETF申請が承認されれば、ビットコインは4万2000ドルから5万6000ドルに上昇する可能性がある予想している。
ユウ氏は、米国のビットコインETFの市場規模が開始後2年で26.5兆ドル、3年後には39.6兆ドルに達すると予測している。

ユウ氏は、現物型ビットコインETFの遅延や否認がその価格予測に影響を与えると認めた。しかし、彼は見積もりは依然として保守的であり、現物型ビットコインETFの承認から生じる「二次効果」は考慮に入れていないと述べた。
「短期的には、他のグローバルな市場が米国に追随し、同様のビットコインETFをより広範な投資家に提供することを承認することを予想している」とユウ氏は書いている。さらに、「2024年はビットコインにとって需要な年になる可能性がある」と付け加えた。その理由として、ETFへの資金流入、2024年4月のビットコイン半減期、そして「金利がピークに達したか、近いうちにピークに達する可能性」を挙げている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン