ビットコイン強気派として著名な米ファンドストラット代表トム・リー氏は、米FRB(連邦準備理事会)が今回のFOMC(連邦公開市場委員会)で発表した利下げは、仮想通貨ビットコイン(BTC)にとっては恩恵だと考えているようだ。

米フォックス・ビジネスが7月31日に公開したインタビューにおいて、リー氏は、FRBによる利下げがBTCへの投資に関しどのようなプラスの影響を与えるか、次のように指摘した。

「投資家にとって、BTCは、(世界経済不安や地政学的リスクなど)悪くなる可能性のある事柄に関して、ますます(リスクに備えた)ヘッジ投資となりつつある。利下げにより流動性が高まっている。これが、すべてのリスク資産とヘッジに資金を押し込んでおり、BTCを後押ししている」

またリー氏は、BTCが今朝1万ドル(約109万円)を突破した点にも触れ、年末までに史上最高値を取り戻すのは自然な成り行きだと考えていると述べた。

「BTCの目標価格はないものの、前回の最高値は2万ドル(約218万円)だった。2019年、BTCが最高値レベルに返り咲く可能性は十分ある」

このほかリー氏は、米FRBのパウエル議長がフェイスブックの独自仮想通貨「リブラ」について厳格に対処する姿勢を示した点についてコメントした。

「リブラは、その構造がBTCとかなり異なっている。パウエル議長のコメントはリブラについてはある程度適切だと思うが、BTCには当てはまらない」

 

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版