仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は9日、競合のFTXを買収を表明してから48時間足らずで、同社はこの取引を行わないことを明らかにした。バイナンスは11月8日に、FTXを完全に買収するか、資産の一部買収を進めるか、契約から離脱するかのいずれかを可能にする拘束力のない趣意書に署名していた。

"企業デューデリジェンスの結果、また、顧客資金の誤処理と米国機関の調査の疑いに関する最新の報道を受け、FTX.comを買収しないことを決定した。"

バイナンスは、当初、顧客に流動性を提供することで、経営不振のFTXをサポートしようとしたと説明したが、「我々のコントロールや能力を超えている」問題があると述べた。同社はまた、「業界の主要プレイヤーが失敗するたびに、個人投資家が苦しむことになる」と述べた一方で、悪質なプレイヤーの淘汰によって、エコシステムが最終的により弾力的になることを付け加えた。