仮想通貨取引所FTXは、米国で最も注目されるイベントの1つであるNFT(全米プロフットボールリーグ)の優勝決定戦「スーパーボウル」での広告スポットを確保した。
ブルームバーグの報道によれば、FTXは幅広い視聴者へのアプローチするために2022年2月に開催されるスーパーボウルでの広告枠を購入した。スーパーボウルは常にその年で最も注目されるテレビ番組となる。
FTXの創業者兼CEOであるサム・バンクマン-フリード氏は、新たな仮想通貨ユーザーを獲得するため、スポーツに焦点を置いたマーケティング戦略においてフットボールが優先事項の1つだと語っている。
「メッセージを共有する上でスーパーボウルほど大きなイベントはない」と、SBFは語っている。
広告内容やFTXが支払った金額は明らかにされていないが、来年のスーパーボウルでのNBCの広告価格は650万ドルだ。2021年のスーパーボウルでは、30秒の広告枠の価格は550万ドルだった。21年のスーパーボウルでは約9200万人の視聴者が観戦したという。
今年2月のスーパーボウルでは、ヒュンダイやペプシ、バドワイザーといったブランドが退場し、新しいプレイヤーが広告主として登場している。
ファストチェーンのChipotleや出前サービスのDoorDash、eコマースのVroom、求人サービスのIndeedやFiverr、ホームセンターのScotts Miracle-Gro、Hellmann'sといったものだ。これらはパンデミックによって人々が自宅で仕事をするようになったことが背景となっているようだ。仮想通貨もこのパンデミックで関心を集めた分野であり、FTXがスーパーボウルの広告主の1人になるのは自然な流れにもみえる。
FTXはまた、6月にメジャーリーグの公式スポンサーとなっているほか、3月にはNBAのマイアミヒートのホームスタジアムの命名権も取得している。