フィナンシャル・タイムズは1日、世界金融市場に関する新たな報告書で、「仮想通貨はここ10年間の金融市場における最も大きな変化のうちの1つ」と指摘した。欧州連合からのイギリス脱退「ブレグジット」による影響と並べた。

仮想通貨に特化したセクション「仮想通貨取引所は成熟に伴い責任を負うべき」では、仮想通貨市場と伝統的な金融市場の問題点や規制を比較している。

このセクションで仮想通貨取引所コインベースの英国でのCEOゼィーシャン・フェロッツ氏は「仮想通貨市場の構造は、ゆくゆくは伝統市場のそれに酷似するだろう」と述べ、一方で伝統市場出身のピーター・ランドール氏は「それは起こりそうにない」と反論している。

ランドール氏は現在の仮想通貨市場のエコシステムは、「複雑な市場や金融システム」に必要なオペレーショナル・レジリエンスを提供しておらず、流動性も欠いていると指摘した。