フランスは、ビットコイン(BTC)と仮想通貨の教育を高校のカリキュラムに導入しようとしている。
教育行政を担当する仏国民教育省は、教師向けポータルサイト「eduscol」において、経済・社会科学関連の高校向け学習プログラムを公開した(文書の日付自体は2019年6月付けとなっている)。通貨・銀行・金融・会計などについて幅広く扱っており、視聴覚教育カリキュラムの一部として仮想通貨およびビットコイン(BTC)に関するビデオを選択できる。
ビデオは「ビットコインは未来の通貨ですか?」、「ビットコインとユーロを置き換えることができますか?」、「通貨を信頼する必要がありますか?」といったもので、視聴後に生徒同士にディスカッションを行わせるよう指示している。
発表によると、ビットコインを例にした通貨の機能のリストアップ、信用の観点からみた法定通貨とビットコインの比較などを話し合わせ、最終的に法定通貨や仮想通貨の基礎知識、またその役割を生徒自身が具体的に導き出せることを目指しているようだ。
今回の取り組みは、経済・金融教育に関する視聴覚教育カリキュラムの一部にすぎないものの、経済・金融の基礎教育を前提に、若い学生が仮想通貨やビットコインについて学べる機会を設けることは、仮想通貨の普及につれて重要になっていくだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版