米ビジネス誌フォーチュンは、ノンファンジブル・トークン(NFT)アーティストのPplpleasrとともに、新しい分散型寄付基金「Fortune Journalism PleasrFund」を立ち上げた。収益はジャーナリストやジャーナリズムの健全性を育むプログラムに充てられる。

このファンドは、慈善活動に特化した分散型自律組織であるEndaomentを通じて、イーサリアムブロックチェーン上で立ち上げられた。これまでに、このファンドには214.55イーサ(ETH)が割り当てられている。現在の価格でおよそ66万ドルだ。

このファンドが最初にサポートするのは、Report for America/The GroundTruth Project Inc.とInstitute for Nonprofit News、Committee to Protect Journalists Inc.、Reporters Without Bordersの4団体。各団体は、フォーチュン社とPplpleasr社から約16万5,000ドルの分配を受ける。

寄付は仮想通貨またはPayPalを通じて行い、将来の収益は他のジャーナリズムプログラムに充てられる予定。

ブロックチェーン技術とデジタル資産が主流になるにつれ、仮想通貨による寄付は注目されている。7月に報じたように、ビットコイン(BTC)に焦点を当てたチャリティー活動では、清潔な水の供給と衛生プロジェクトを発展途上国で支援するために、3週間以内にBTCで130万ドル分を集めた。また、トリッピーバニーNFTは、販売収益のすべてをAmerican Foundation for Suicide Prevention(自殺防止のためのアメリカ財団)に寄付するなど、NFTといった仮想通貨業界の新しいプロジェクトも積極的に参加している。

また、既存の非営利団体の多くも仮想通貨による寄付を受け付けており、米国の撤退後にタリバンに占領されて避難しているアフガニスタンの人々を支援するための取り組みもある。ニューヨークを拠点とする草の根団体「Hearts & Homes for Refugees」は、「The Giving Block」との提携により、約12種類の仮想通貨での寄付を受け付けることを発表した。