著者 田代昌之 Zaif 取締役

新光証券(現みずほ証券)、シティバンクなどを経て2010年、フィスコに入社。先物・オプション、現物株、全体相場や指数の動向を分析し、クイック、ブルームバーグなど各ベンダーへの情報提供のほか、YAHOOファイナンスなどへのコメント提供を経験。経済誌への寄稿も多数。好きな言葉は「政策と需給」。ボラティリティに関する論文でIFTA国際検定テクニカルアナリスト3次資格(MFTA)を取得。2016年以降、、暗号資産業界に軸を移し、現在は株式会社Zaif(旧株式会社フィスコ仮想通貨取引所)のカスタマーサポート兼営業取締役。

フィスコ

テクニカル分析

XEM価格は12月上旬の高値28.2円を一気に上回った後は、32円水準まで上昇する場面が見られた。いったんはアルトコイン総崩れの流れに飲み込まれ20円割れ寸前まで叩き売られたが、ボリンジャーバンドの-2σで、下影(下ヒゲ)を残し下げ止まる恰好となっている。 ボリンジャーバンドの幅がまだ収縮していないことから、引き続き荒い値動きは続く公算が大きい。MACDも売りサインが出ていることから、再度、ボリンジャーバンドの-2σが位置している20円水準を試す可能性はあろう。 一方、下ヒゲを残した翌日に大陽線で反発していることから買い意欲の強さは窺える。利益確定と押し目狙いいの買いが交錯したことから新たな投資家が参戦したと考えることもできる。1月中旬のSymbolローンチというビッグイベントを前に高値32円を試すタイミングはあると考える。