今年1月に20周年を迎えたインターネット百科事典のウィキペディアは、オークションハウス大手のクリスティーズを通じて最初の非代替性トークン(NFT)を販売した。

今週クリスティーズは、ウィキペディア共同創設者であるジミー・ウェルズ氏が保有していた個人用iMac(ウィキペディア作成に使用された)と、ウィキペディアで最初に編集したページのNFTの2つをオークションにかけた。

iMacの方は18万7500ドルで落札され、もう1つのNFTの方は75万ドルという価格が付いた。

Source: Christie’s

NFTは、2001年にウェルズ氏がウィキペディアに投稿した最初のメッセージをフィーチャーしたもので、インターネットの歴史の貴重な瞬間を記録したものだ。ウェルズ氏は2001年1月15日にサイトを立ち上げた後、「Hello,World!」という言葉を入力した。

クリスティーズのシニアスペシャリストであるピーター・クラネット氏は、オークションの結果は「コレクターの間でインターネットの歴史に対する関心が高まっていることを示すものだ」と指摘している。クリスティーズによると、ウィキペディアは売上の一部を使用して、ウェルズ氏のオルタナティブ・ソーシャルメディアネットワークプロジェクトであるWT.Socialをサポートする。

世界最大のオークションハウスの1つであるクリスティーズは、2021年はじめにNFT業界に参入。今年2月、デジタルアーティストBeepleによるオークションが行われ、6900万ドルという値を付けた