仮想通貨の違法取引の分析などを手掛けるベンチャー企業のエレメンタスは、米金融大手フィデリティの系列会社などから350万ドル(約3億7600万円)を調達した。フォーチュンが9月23日に報じた。
主な出資企業はフィデリティの親会社FMRの子会社エイボン・ベンチャーズのほか、アンソニー・ポンプリアーノ氏が共同創業者の仮想通貨に特化したベンチャーファンドのモルガン・クリーク・デジタルや、ステージ1ベンチャーズ、ロボット・ベンチャーズなども出資した。
クランチベースによると、今回の資金調達は2回目。1回目は2018年4月に実施し、80万ドル(約8600万円)を調達していた。
ハッキング事件や詐欺事件で分析レポート
エレメンタスは仮想通貨のトランザクション分析に特化したベンチャー企業だ。
エレメンタスは今年8月、「史上最大の仮想通貨詐欺」と言われるプラストークンから引き出された資金のほとんどが中国の仮想通貨取引所フォビに送金されていたとする分析を発表。また今年1月に発生したニュージーランドの仮想通貨取引所クリプトピアのハッキング事件などについても分析レポートを発表している。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版