著名投資家レイ・ダリオ氏は、法定通貨が富の有効な保管場所として深刻な「危機」にあると述べているが、ビットコイン(BTC)やステーブルコインが解決策になるとも思っていない。

ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエイツの創設者であるダリオ氏は、2月2日のCNBCの番組で、米ドルや他の基軸通貨の大量発行について、それらが「実効的なマネー」の形態であるかどうかに疑問を抱いていると説明した。

「我々は、我々が知っているような貨幣が危機に瀕している世界にいるのだ。アメリカだけでなく、すべての基軸通貨がそうなのだ」

しかし、ダリオ氏は、ビットコインが解決策となり得るかどうかについては、貨幣として機能するにはまだ変動が激しいとしている。

「有効な貨幣にはなり得ない。富の有効な保管手段にもならない。効果的な交換手段にはならない」と付け加える。

また、ステーブルコインは国家が保証する法定通貨を模倣したものであり、有効な貨幣形態とは言えないと断じた。

その代わり、ダリオ氏は消費者の購買力を確保するための「インフレ連動コイン」の創設を提案した。

「それに最も近いのはインフレインデックス債だが、もし、これが購買力であり、一定期間お金を貯めることができ、どこでも取引できるというコインを作ったら、それは良いコインになると思う」と彼は言う。

「おそらく魅力的で実行可能なコインになるであろう、見たこともないようなコインの開発が見られると思う。私はビットコインがそうだとは思わない」と付け加えた。