米国の物流大手フェデックス(FedEx)は26日、業界に関わらずブロックチェーン技術を向上させるために設立されたオープンソースプロジェクト、ハイパーレッジャーに参加したと発表した。
リナックス財団がサポートするハイパーレッジャーは、組織によるブロックチェーン基盤の商用アプリケーション、プラットフォーム、およびハードウェアシステムの開発を可能にする。
ハイパーレッジャーには、現在270社以上が参加している。FedExの他、IBM、インテル、ドイツ取引所、JPモルガンなどがいる。FedExサービシズのIT部門の上級副社長ケビン・ハンフリーズ氏は、ブロックチェーン技術はサプライチェーン、ロジスティクス、輸送に「大きな影響を与える」と述べている。
2月、FedExはブロックチェーン運輸連盟 (BiTA)に加盟している。ブロックチェーンで輸送における透明性とセキュリティの向上を目指す同連盟には、鉄道会社の BNSF、JDロジスティクス、GEトランスポーテーションなどがいる。
ハイパーレッジャーの役員ブライアン・ベーレンドルフ氏は以前、分散型台帳技術(DLT)は、グーグルやフェイスブック、アマゾンなどのテクノロジー大企業の影響力を低減させると発言している。同氏はリリースで以下のように発言した。
「マーケット部門から金融、ヘルスケア、政府、物流に至るまで、我々は世界中から求められている。この成長と多様性は、企業向けブロックチェーンの戦略的価値の認知が上昇し、新しいビジネスモデルを生み出すオープンソースフレームワークの開発への貢献が増えいてる証だ」
5月、FedExのフレッド・スミスCEOは、グローバルな物流においてブロックチェーンは次のフロンティアであると述べている。6月、FedExの研究機関は、製薬企業グッド・シェパード・ファーマシーと提携し、ガン患者の薬調達を助けるため、新たしいブロックチェーンインフラを開発すると発表している。