米ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシュカリ総裁は、仮想通貨は人工知能(AI)と比べて「まったく役に立たない」と述べ、ステーブルコインについてもあまり用途がないと批判した。
木曜日に開催された中西部経済展望サミットで発言したカシュカリ氏は、AIと仮想通貨を対比し、「仮想通貨は10年以上前から存在しているのに、まったく役に立たない」と語った。
そのうえで、「AIはそれほど長く存在していないのに、人々は毎日使っている。仮想通貨ではなく、AIこそが本物で、米国経済にとって長期的な可能性があると私に示している」と述べた。

カシュカリ氏は、仮想通貨業界がステーブルコインの使い道を語る際の説明は「バズワードの寄せ集め」だと指摘した。
「私はいつもこう尋ねる。ステーブルコインでできて、いまVenmoでできないことは何なのか」と同氏は述べ、「VenmoでもPayPalでもZelleでも、ここにいる誰にでも5ドルを送れる。では、その魔法のステーブルコインで何ができるのか。すると返ってくるのは、トークン化された預金だとか、バズワードの寄せ集めの答えだ」と語った。
同氏は、ステーブルコインの用途として送金が挙げられる点についても、主に米国外の人々向けであり、想定ほど安くないと主張した。
フィリピンに住む義父を例に挙げ、「義父はステーブルコインを素早く受け取れるかもしれないが、実際に支払いに使うには現地通貨に換える必要があり、そのための手数料も払わなければならない」と述べた。
「世界中の全員が同じ通貨、あるいは同じ決済プラットフォームを使えば、こうした摩擦は消える。しかし、他国がステーブルコインのために自国の金融政策を放棄することはない」と同氏は語った。
最後にカシュカリ氏は、「仮想通貨やステーブルコインについては、最も基本的な質問をし、バズワードの寄せ集めのナンセンスな答えで満足するべきではない」と述べた。

