米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は、仮想通貨は今後さらに大きな課題となるとの見解を示した。11月5日、米議会上院の国土安全保障委員会の公聴会で述べた。

公聴会では、上院議員が、FBIや国土安全保障省などの幹部に対し、テロ対策の成果や、外国政府による選挙干渉、サイバーセキュリティ対策、国境セキュリティ、仮想通貨などの項目について質問した。

2012年の米大統領選で共和党候補に選出され、現在ユタ州の上院議員であるミット・ロムニー氏は、仮想通貨やそれが抱える課題への取り組みやテロ対策活動について質問した。

「私は銀行委員会のメンバーではなく、仮想通貨の仕組みについて自然と理解できるようにはまだなっていない。そういった通貨が我々から隠され、我々が知らない場合、あなたは仕事がやりづらいのではないか。仮想通貨への取り組みで、我々の国でなんらかの努力がなされるべきかそうでないのか」

レイ長官はこれに対し、仮想通貨はFBI内ですでにひとつの課題としてあがっており、今後さらに大きくなっていくだろうと述べた。

また、FBIは複数の仮想通貨追跡ツールを使用して仮想通貨を監視していると締めくくった。さらに、米国は新しい技術を取り入れていかなければ、すぐに「外から遮断された状態」になると指摘した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版