ファントム・オペラネットワークチームが5月31日に発表した新プログラム「ガス収益化プログラム」によれば、開発者は自分たちのアプリが生成するガス料金の15%を受け取ることができる。
「ガス収益化プログラム」は、すでに6つのWeb3アプリが承認されている。パラスワップ(ParaSwap)、ベートーベンX(Beethoven X)、スターゲート(Stargate)、レイヤーゼロ(LayerZero)、WOOFi、スプーキースワップ(SpookySwap)だ
。これらのアプリはすでに1万2000FTM(約3715ドル)以上の報酬を獲得しているという。
このプログラムは、YouTubeやSnapchatなどのサイトで実施されている「Web2広告収益モデル」に触発されたもので、ファントムチームは、開発者に「代替収益源」を提供し、ファントムの「持続可能な」エコシステムにつながることを期待している。
ただし、すべてのアプリがプログラムの対象となるわけではない。実行したトランザクションが12万5000件未満のプロトコルや、ファントムで3か月未満しか稼働していないものは自動的に除外される。他のアプリはプログラムに参加するために申請することができるが、ファントムは「効果を評価するために基準が変更される可能性がある」と警告している。
ガス収益化プログラムが最初に議論された際、一部のユーザーから反発があった。「ガス収益化プログラムが、ガス効率の良い契約を作成することを開発者にとって不利益にする可能性がある」というものだ。しかし、ファントムはこの理論は誤りであると主張している。アプリ開発者は、競合に対抗するためにも、引き続きガス効率の良い契約を作成する必要があるとチームは考えている。プログラムを悪用しているとみなされるアプリは、参加が停止される可能性があるとチームは明言している。
ファントムは昨年12月からガス収益化プログラムの準備を進めており、トークンの焼却率を75%削減して資金調達を行うことを提案していた。その後、ファントム財団のディレクターであり分散型金融アーキテクトであるアンドレ・クロンジェ氏は、2023年に「ガス改革」に焦点を当て、より多くの開発者やユーザーを獲得することを発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン