ビットコイン高騰に便乗してグーグルプレイに仮想通貨ウォレットのフェイクアプリが登場している。セキュリティー企業ESETの研究者が調査結果を公表した。

ESETが発見したのは、「トレザー・モバイル・ウォレット」と「コイン・ウォレット - ビットコイン、リップルイーサリアムテザー」。2つともグーグルプレイからは削除されている。コードとインターフェースに類似性が見られたという。

「トレザー・モバイル・ウォレット」は、本物の仮想通貨ハードウォレット大手トレザーのアプリに見間違えるほど精巧な作りだったという。本物のトレザー利用者に直接影響はないものの、集めたEメールアドレスを使ってトレザーの利用者を標的にフィッシング詐欺を働く可能性がある。

「コイン・ウォレット」は、仮想通貨を盗むことを目指したスキャム(詐欺)。ユニークなウォレットアドレスを発行すると見せかけて、詐欺師のウォレットに仮想通貨を送金するよう仕向けたという。

 

配信日時 2019年5月24日9:00