フェイスブックの子会社カリブラのデービッド・マーカスCEOは、SWIFTや中央銀行など伝統的な銀行システムの代わりにブロックチェーン基盤の決済を構築することの重要性を主張した。フェイスブックの仮想通貨リブラに対する逆風がやまない中、改めてその優位性をアピールした。
カリブラは、リブラ専用のウォレット開発を手がける。マーカス氏は、既存の銀行システムは時代遅れで孤立していると批判。分断されたネットワークをそれぞれの銀行が作り、相互に効率的なつながりを持っていないと述べた。
マーカス氏は、このためマネー送金のためには多くの仲介業者を必要となり、コスト高になっていると話した。
一方、同氏はリブラに関して次のように述べた。
「人々は、マネーの送金や受け取りの際に便利さから恩恵を受けるだろう。また、近代のデジタルマネーや金融サービスへのアクセスに対する障壁がなくなり、数十億人がそれらの本質的なサービスと世界経済にアクセスできるようになる」
マーカス氏は先週、スイスメディアのインタビューに答え、中央銀行からの批判に反論し、あくまで2020年にリブラを発行する目標だと語っていた。
【関連記事:フェイスブックの仮想通貨リブラ責任者「2020年に立ち上げる」、欧州諸国からの批判でも目標は変えず】
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版