先日、仮想通貨・ブロックチェーン業界で初の買収をしたフェイスブックだが、実はこれに先駆けて少なくとも12のスタートアップ企業と買収について交渉をしていたとThe Informationが報じた。フェイスブックは、本気で自社のSNS用に仮想通貨の開発を進めているのかもしれない。

The Infromationによると、去年フェイスブックは、無担保型ステーブルコインのBasis(ベーシス)、MITの教授が運営するブロックチェーンプロジェクトのAlgorand 、ビットコインとジーキャッシュをサポートする暗号化メッセージアプリのKeybase(キーベース)などに声をかけていたという。

ベーシスとの交渉は去年の12月にベーシスが閉鎖する直前に行われすぐに破談。キーベースとは2018年初頭に買収交渉をしたという。

フェイスブックは、昨年12月、メッセンジャーアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」でのユーザー同士の送金用に仮想通貨を開発していると報じられた

先日買収したスマートコントラクトで決済スピード向上を目指すChainspace(チェーンスペース)に加えて、ベーシスやキーベースと買収を巡って交渉していたということは、フェイスブックが本気でワッツアップ内での送金用にステーブルコインなど仮想通貨の開発に向けて動いている可能性を示している。