クレジットカードの審査に申し込む際に「自分は審査に通るのか...」と不安に思う方は少なくないだろう。

なるべく審査に通りやすいクレジットカードに申し込むことで、よりスムーズにカードを作ることができる。

この記事では、審査に通りやすいクレジットカードとともに審査難易度の高いカードや、審査落ちの人でも作れるカードについて解説する。

「審査に通りやすい」クレジットカードを定義するのが難しい3つの理由

クレジットカードを初めて作る人や審査に不安がある人は、できるだけ審査に通りやすいカードが良いと思っているはずだ。

しかし結論から言えば、「審査に通りやすい」クレジットカードは定義すること自体が難しい。

審査に通りやすいクレジットカードを定義するのが難しいのには、主に3つの理由が挙げられる。

1.クレジットカードは審査の基準が明確に定義されていない

2.評判・口コミベースでしかない

3.個人の信用情報によって通りやすさが異なる

なぜ通りやすいカードはなかなか見つからないのか具体的に見ていこう。

クレジットカードは審査の基準が明確に定義されていない

最も大きな要因としては、クレジットカードは審査基準が明確に定義されていないためである。

カード会社としては、審査基準を明示してしまうと、その基準に合わせて不正が行われたり、意図しない申し込みの増減が出てしまうことを懸念している。

また審査基準を明示することで、他社との競争が加速し、基準を下げないと申込者が増えないという状況になってしまいかねない。

審査基準が明確になっていない以上は、正確には判断することが難しいのだ。

基準は評判・口コミベースでしかない

よく「このカードは審査に通りやすい」という意見を見かけるが、これはあくまでも個人の評判・口コミのひとつでしかない。

評判・口コミベースでしかない以上は、個人の意見のまとまり、つまり傾向にすぎないため、通りやすいかどうかを判断する明確な指標とはいいがたい。

ネット上で1つ・2つ評判を見かけても、あまり参考にならないということは覚えておくべきだ。

個人の信用情報によって通りやすさが異なる

クレジットカードの審査は、審査基準の緩さよりも、個人の信用情報によって通りやすいかどうかが決まることも多い。

審査では一定の基準を設けて、クリアした人を合格にする方式ではなく、あくまで「返済する能力があるかどうか」を厳しく見極めている。

個人の信用情報によって差がある以上は、人によって通りやすさは異なるため、一概にクレジットカードの審査がゆるいカードであると断言することはできないのだ。

審査に通りにくいクレジットカードにおける3つの特徴

審査に通りやすいカードは明確には存在しないが、逆に確実に他のクレジットカードよりも審査の難易度が高いカードは存在する。

一般的に審査難易度が高いと言われているクレジットカードは主に3つ。

1.銀行系クレジットカード

2.航空系クレジットカード

3.ハイグレードなクレジットカード

上記のカテゴリーに当てはまるクレジットカードは、普通のカードよりも明らかに難易度が高いということを覚えておこう。

銀行系クレジットカード

メガバンク・地方銀行などの金融機関が発行しているのが銀行系のクレジットカード。

もちろん審査難易度は各銀行によって異なるが、一般的に銀行系クレジットカードの審査はかなり難しいと言われている。

銀行は昔からクレジットカードの発行を行っており、所有者のほとんどが富裕層だった時代もあった。

一般人がクレジットカードを持つには厳しい審査を通らなければならなかったため、その時の名残で銀行系クレジットカードは未だに審査が厳しいとされている。

航空系クレジットカード

JAL・ANAなど大手航空会社が発行しているのが航空系のクレジットカード。

航空系のクレジットカードもかなり審査が厳しいとされているが、これには発行元が利用して欲しい顧客層が関係していると考えられている。

発行元はあくまでも航空会社なので、出張や旅行などで飛行機を頻繁に使ってくれる人にカードを利用して欲しいという意図がある。

飛行機を交通手段として使ってくれる層は、ある程度の収入がある人が多いため、その分審査基準も少し高めに設定されているのだ。

ハイグレードなクレジットカード(アメックスなど)

クレジットカードの中でも、ステータス性の高いハイグレードなカードは、当然ながら審査が厳しく設定されている。

ハイグレードなカードは、年会費も通常のカードより高めに設定されていることが多いが、その代わりにさまざまなサービスを受けることができる。

具体的な例をあげると、

1.国内海外の空港ラウンジが利用可能

2.海外旅行保険の補償が手厚い

3.電話でいつでも対応してくれるコンシェルジュ付き

など高い年会費に見合うだけのサービスを提供している。

もちろん年収や過去の支払い情報などは詳しく審査され、高いステータスのある人しか審査に通らないようになっているので注意しよう。

クレジットカードの審査で厳しくチェックされるポイント2つ

一般社団法人日本クレジット協会によれば、クレジットカードの審査は以下のような手順で進んでいく。

1.書類審査

2.確認業務

3.取引履歴の確認

4.信用情報機関の利用

5.審査可否決定

基本的にスコアリングというシステムを使って、カード会社は審査における判断材料を点数化しているのだ。

今回はスコアリングシステムを利用する際に、特に注意深くチェックしている2つのポイントについて解説してみた。

年収・職業・勤続年数などの個人情報

まずクレジットカードに申し込む際には、申込書に自分の年齢や年収などの個人情報を書き込む欄があるはずだ。

クレジットカードの審査では、まず書類審査が行われ、申込者の個人情報に問題がないかどうかを判断することになる。

それぞれ年収はいくらか、自営業か会社員か、20代か40代かなどでスコアリングされる。

個人情報は返済能力を判断する際の、最も重要なポイントとして位置付けられているのだ。

過去の取引・決済履歴(クレヒス)

個人情報の次に重要なのが、申込者の過去の取引・決済履歴である。

当人のクレジットやローンなどの信用取引に関する契約状況や、返済状況などを把握することで支払い能力を判断している。

この信用情報は、クレヒス(クレジットカードヒストリー)とも呼ばれ、問題なく返済できていればスコアは高くなる。

過去5年以内のクレヒスはいつでも遡ることができるため、過去に返済が遅れたり、滞納しているお金がある方は注意が必要だ。

即日発行できる!審査から発行までが早いクレジットカード3選!

先述したように、審査に通りやすいクレジットカードというのは明確に判断しにくいものだ。

ただ審査に通りやすい=発行スピードが非常に早いクレジットカードというのも存在する。

即時発行が可能であるということは、それだけスピード感のある審査をしてもらえるということであり、通りやすい審査をしている可能性もあるだろう。

ここでは審査から発行までが早いクレジットカードを3つ紹介している。

どれも非常におすすめのクレジットカードなので、ぜひ参考にしてみよう。

ACマスターカード

ACマスターカード 年会費 無料 還元率 0.25% 国際ブランド MasterCard 発行までのスピード 最短即日

三菱UFJグループのアコムが発行している『ACマスターカード』は、審査が不安な方に非常におすすめである。

審査自体も最短30分で完了するため、自動契約機からでも即日発行してもらえるのが大きな魅力だ。

すぐにクレジットカードが必要な方は、ぜひACマスターカードの審査に申し込んでみよう。

セゾンカード インターナショナル

セゾンカード インターナショナル 年会費 無料 還元率 0.5~15% 国際ブランド VISA・MasterCard・JCB 発行までのスピード 最短即日

最短即日で発行してもらえるということもあって、非常に人気なのが『セゾンカード インターナショナル』だ。

セゾンカードの特徴である、有効期限がない永久不滅ポイントが貯まることもあって、ポイントを貯めたい方に非常におすすめ。

公式サイトで主婦や学生でも申し込めると書いてある点から、比較的に審査が甘いカードであると言えるだろう。

VIASOカード

三菱UFJニコスが発行している『VIASOカード』も最短即日で発行してもらえるクレジットカード

即日発行に加えて、ポイントを勝手に現金に自動還元してくれる「オートキャッシュ機能」が付帯されている点が非常に便利だ。

特定の加盟店での利用で、ポイントが5倍になることもあるため、非常にお得なクレジットカードである。

クレジットカードに落ちてしまった時に疑うべき原因5つ

クレジットカードの審査に落ちてしまう理由は、カードの審査難易度よりもあなた自身に問題があることが多い。

ただ、中にはなぜ落ちてしまったのか分からないという方もいるだろう。

ここでは、クレジットカードの審査に落ちてしまう原因に当てはまる5つの可能性について具体的に解説している。

審査に最近落ちてしまったという方は、ぜひこの5つの原因について自分自身で振り返ってみよう。

信用情報に傷がついている

過去に支払いの延滞・未払いなどの履歴があって、信用情報に傷がついている方は、クレジットカードの審査にはまず通らないだろう。

基本的に、信用情報機関には過去5年間の支払い履歴が登録されているため、審査の際に必ず確認されてしまう。

信用情報に傷がついているという自覚がある方は、ほぼ100%の確率でクレジットカードを作ることはできないということを覚えておこう。

複数社のカードに申し込んでいる

複数の会社のクレジットカードに、同時期に申し込んでいる方は、カード会社から怪しまれて落とされてしまうケースがある。

クレジットカードの申し込み履歴は、全ての金融機関・クレジットカード発行会社で共有されているため、短期間に複数社に申し込むと疑念を持たれてしまう。

カード会社としては「複数社でキャッシングして、踏み倒すのでは・・」と警戒するため、審査に通りづらくなってしまうのだ。

キャッシング枠を高額に設定している

クレジットカードには、普段の買い物で決済して利用するショッピング機能と、キャッシング機能の2つがある。

キャッシング機能は、クレジットカードを使って現金を借入できる機能で、お金が足りない時に簡単に使うことができるのだ。

多くのクレジットカードでは、申込みをする時に自分でキャッシング枠を設定することができる。

ただこの枠の上限を高く設定しすぎると、同時に審査難易度が上がってしまう傾向にある。

キャッシング枠を広げると、クレジットカードを使って借入できる金額が上がるため、カード会社側としてはリスクが高くなり審査難易度も高くなってしまうのだ。

もしキャッシング機能が必要でないなら、利用可能枠を0に設定しておくと、より審査に通りやすくなるだろう。

申込みの条件を満たしていない

当たり前のことだが、申込み条件を満たしていないと、年収や条件に関係なく審査に落ちてしまうことがある。

年齢制限を設けているカードも少なくないので、まずは申込み条件を確認するようにしよう。

他社で多額のお金を借りている

申し込みをした会社以外に多額のお金を借りている場合も、審査落ちしてしまう可能性が高くなってしまう。

他社で多額の借入をしていると、返済能力に余力が少ないと判断されてしまうため、クレジットカードの発行が難しくなる。

カード会社の審査の場合、借入額が適正か判断される基準は「借入額が年収の何割を占めているか」というポイント。

例えば年収240万円の人が100万円借りているのと、年収1,000万円の人が100万円借りているのでは、大きな違いがある。

審査に落ちてしまわないように、借入額が年収を圧迫していないかチェックしておくように心がけることが大切だ。

クレジットカードに落ちても作れるカード2種類

クレジットカードに落ちてしまった方の中には「もうクレジットカードは作れないのか」と思っている方も多いかもしれない。

確かに何社も申し込んでいて、審査に通らないのであれば、残念ながらカードをつくることは難しいだろう。

しかしクレジットカードは作れなくても、毎回現金で決済しなければならない訳ではない。

もしクレジットカードに落ちても、クレジットカードに類似する機能を持つカードを発行すれば、問題なくカード決済できる。

1.デビットカード

2.プリペイドカード

上記2種類のカードは、審査が一切不要であるため、落ちても作れるカードを探している方はぜひ覚えておこう。

デビットカード

審査無しで作ることができる定番カードのひとつにデビットカードがある。

デビットカードとは使った瞬間、その金額分が口座から即時引き落としされるカードのことで、使いすぎる心配がなく安心だ。

自分の開設している銀行で、キャッシュカードを作ることもできるはずなので、ぜひ開設しておくようにしよう。

プリペイドカード

プリペイドカードとは、支払いをする前にカードをチャージして、そのチャージした分の金額を使用できる仕組みのもの。

代表的なものだと、Suica・Pasmoなどの交通系ICカードなども1種のプリペイドカードである。

最近は「バンドルカード」「Kyash」などのプリペイドでありながら、使い勝手の良いカードも発行されているので、ぜひチェックしてみよう。

審査に通りやすいカードを探す前に自分の信用情報を正すようにしよう

これからクレジットカードを作ろうと考えている方は、なるべく審査に通りやすいカードに申し込みたいと考えている方も多いだろう。

結論から言えば、審査に通りやすいクレジットカードを探すよりも、自分が信用情報に傷がつかないように支払いの不払い・延滞をしないことの方が重要である。

特に何回も審査に落ちているような方は、クレジットカードの審査難易度の問題ではなく、信用情報に問題があることが多い。

審査に通りやすいカードを探す前に、まずは自分の信用情報を見直してみるように心がけよう。