米ワシントン州の連邦地方裁判所が、マイクロソフトの元従業員が逮捕され、1000万ドル(約11億8000万円)相当を盗み出し、不当に得た利益を仮想通貨タンブラー(ミキシングサービス)を使って隠そうとした計画の実行およびメール詐欺の罪で起訴されたと発表した。AP通信が7月17日に報じた。
裁判所の発表によると、ワシントン州在住のウクライナ人男性、ウォロジミール・クバシュク(Volodymyr Kvashuk)被告は、マイクロソフトのオンラインショッピングサイトのテストに協力していたそうだ。テスト用のアカウントおよびメールアカウントを使って、同社製品と交換可能なデジタルギフトカードを盗んだ後、ウェブ上で転売していたという。この時、自分の銀行口座に入金される資金を追跡できないように、仮想通貨タンブラーを利用していたそうだ。仮想通貨タンブラーは、犯罪に利用された仮想通貨と、(問題のない)他の仮想通貨を混合し、元の情報源の追跡を困難にするサービス。
記事によると、7ヵ月間で約280万ドル(約3億円)が同被告の銀行口座に振り込まれていたことがわかったという。これら不当に得た収入は、16万ドル(1700万円)のテスラ製電気自動車と170万ドル(約1億8000万円)の家の支払いに使っていたそうだ。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版