世界的に人気なファイル共有サービスのビットトレントの元幹部であるサイモン・モリス氏は、仮想通貨トロンはビットトレントのトークン化を扱うのは難しいという見方を示した。11日付のBreakerMagが報じた。トロンはビットトレントを買収後、仮想通貨トロンのプロトコルを基盤にしたトークン、ビットトレント(BTT)を発行したと発表していた。
ビットトレントの元最高戦略責任者(CSO)であるモリス氏は、トロンの発表について「ベニヤ板のようにかなり薄い技術に裏付けらたマーケティングマシーンにすぎない」と発言。モリス氏によれば、ビットトレントはトークン化に成功すれば40%ほどネットワークのスピードを上げることができるが、トロンは単純にビットトレントの取引量をサポートできないという。
モリス氏は、トロンはビットトレントの計画を「どこかのセントラルサーバー」で実行し、トロンのブロックチェーンの限界を隠そうとするのではないかとみている。
トロンは1カ月で8割上昇
ビットトレントトークン発表のほか、トロンは、分散型アプリ(dApps)のプラットフォームとしてイーサリアム(ETH)に対するライバル心をむき出しにしている。
先月24日、トロンのジャスティン・サンCEOが、イーサリアム上のdAppsの開発で有名なコンセンシスが、最大50%~60%の人員削減を進めていると報じられたことを受けて、イーサリアム とコンセンシスが徐々に崩壊しているとツイート。
コンセンシスとイーサリアムの開発者に対して、履歴書をトロンに送って、新しい機会をつかんでくださいと呼びかけた。
仮想通貨相場が低調な中、トロンは過去1カ月で8割近く上昇している。
(引用元:CoinMarketCap)
「トロンはゴミ」
一方、トロンの技術的な基盤を疑問視する専門家は他にもいる。
リップルの共同創業者ジェド・マケーレブ氏は先月31日、「トロンはゴミ」と全否定。「90%のプロジェクトがB.S(デタラメ)」と指摘し、相場が落ち着いている現在、そうしたプロジェクトが一掃されることを期待していると話した。
「例えばトロンは単なるゴミだね。けど、人々は、巨額マネーを投資する。技術的に機能することは不可能なのにね」
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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