楽天グループで仮想通貨交換業のみなし業者である、みんなのビットコインは11日、現行の取引サービスを3月31日で終了し、4月から新取引サービスを開始すると発表した。

現在、みんなのビットコインはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)の現物取引と、BTCとETHのレバレッジ取引を提供している。

現サービス終了後、外貨残高は円転し、円貨残高は登録銀行へ送金する。また仮想通貨残高については送金対応を予定しないため、ユーザー自身が出金する必要があるという。

現行サービスの終了および新サービスの開始に関する詳細については、改めてホームページで案内するとしている。

みんなのビットコインは今年1月8日、資本金を7億3000万円に増資したと発表したばかりだ。財務基盤強化で事業拡大やサービスの利便性・安全性の向上につなげると説明していた。

1月4日には、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)の第二種会員として加盟も果たした。4月以降には新取引サービスもスタートし、楽天グループのもとで積極的な事業展開を進めていくことになるとみられる。

金融庁は11日、みなし業者だったコインチェックを仮想通貨交換業の登録認可を発表しており、ほかのみなし業者の登録取得についても今後は注目が集まりそうだ。金融庁は11日の発表で、登録申請した新規企業の審査プロセスについて「概ね6ヶ月」との指針を示したが、現在のみなし業者(みんなのビットコインとLastRoots)の審査スケジュールについてはこの期限にとらわれないとしている。