先週末に発表された米雇用統計を好感し、ドル高が進んだことで、ユーロドルは下落し、ユーロ円も下落した。7時31分時点のユーロ円は121.10円となっている。
注目の11月米非農業部門雇用者数は市場予想を大きく上回る26万6000人となった。平均時給は10月より低下したものの前年比3.1%と3%を超えている。前月比では0.2%と10月の0.4%より低下した。失業率は3.5%と改善している。
好調な雇用統計は米国債利回りを押し上げ、10年債利回りは1.843%となっている。米ドルインデックスは0.28%高の97.643とドル高が進んだが、ドル円は円安が進まず108.59円となっている。
株式市場は独DAXが0.86%高、仏CAC40は1.21%高、ダウ平均は1.22%高と欧米市場は大きく上昇して終了している。
今週木曜日にはFOMCの結果が早朝4時に発表され、続いてECBが21時45分に発表する。今回の米雇用統計で12月FOMCでの利下げの可能性はほぼなくなった。ECBも変更はないと予想されている。
米中協議に関してはクドローNEC委員長が米国産農産品の購入額で合意を目指し、24時間態勢で協議を進めていると述べ、12月15日に迫る追加関税に関して協議がまとまらない場合は実施されると述べた。
ユーロ円予想
119.31~120.50
ユーロドルはまたまた1.1080~1.1100というレジスタンスゾーンを下抜け、1.1066にある100日移動平均線の下で推移している。雇用統計を受けドル高推移となっており、本日も上値の重い展開だろう。これに連動してユーロ円も下落しており120.24の20日移動平均線の下での推移となっている。ドル円の上値の重さの影響もあり、ユーロ円も上値は重いだろう。一目均衡表では雲上限まで下がってきており、この水準で反発できないと下落が意識されてくる。本日は上値の重い展開が予想され、雲上限で反発できなければ100日移動平均線がある119.31円を目指して下落していく可能性がある。