第1段階米中合意の後、昨日発表された中国の鉱工業生産や小売売上高は市場予想を上回る結果となり、中国経済への懸念は和らいだ。
また、夕方に発表された独製造業購買担当者景気指数は43.4、ユーロ圏製造業購買担当者景気指数は45.9とともに市場予想と前月の結果より悪かったが、株価やユーロにそれほど影響を与えなかった。
金融市場は米中合意の後、リスクオンが続いており、ダウ平均など米株式市場は上昇し、独DAXは0.94%高と欧州株式市場も概ね上昇して終了している。米10年債利回りは上昇し1.873%となっている。
ユーロドルは前日長い上髭を残した後だけに終日上値の重い展開で、小動きだった。ユーロ円はドル円の上昇を受けて0.10%高の122.11円となっている。
ユーロ円 テクニカル分析と相場見通し
今日のユーロ円予想レンジ
121.30~122.30
ユーロ円は9月3日を起点とする上昇チャネルの中を推移しており、上昇トレンドを継続している。金融市場がリスクオンに傾く中、ドル円が上昇しており、ユーロ円もその影響で円安になりやすいだろう。ただし、株式市場もいったん調整が入ってもおかしくなく、ドル円も上値が重くなる可能性がある。新たな材料が出ない限り、本日も上昇トレンドを維持するだろうが、金曜日の高値122.67円を本日超えられるかは微妙なところだろう。下値は同じく金曜日の安値121.47円が目安となるだろう。