英国の取引所イートロ(eToro)は、プロ投資家向け仮想通貨取引所「イートロX」を公開した。4月16日にコインテレグラフに共有されたプレスリリースで明かした。
イートロXは、安全で完全に規制された取引所だとしている。
現時点で、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH))、リップル(XRP)、ダッシュ(DASH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)の6つの仮想通貨を米ドルやユーロ、スイスフランなどの法定通貨に変換できる、37の取引ペアを提供している。今後さらに増やす予定だという。
また、8つのステーブルコインも公開しており、ニュージーランドドル(NZDX)、日本円(JPYX)、スイスフラン(CHFX)、米ドル(USDEX)ユーロ(EURX)英ポンド(GBPX)、豪ドル(AUDX)、カナダドル(CADX)に裏付けされているという。このステーブルコインはイートロXで発行され、管理されるという。
イートロの共同創設者でCEOのヨニ・アッシア氏は、今回のプラットフォームは仮想通貨投資の幅をさらに広げるとし、以下のように述べている。
「仮想通貨やトークン化資産を、さらに多くの人々が信頼して取引できるようにしたい。これが未来の金融。いずれブロックチェーンが、トークン化を通じて、従来の金融サービスを飲み込みだろう」
アッシア氏は、金融サービスは最終的にはブロックチェーンへと移行すると考えており、芸術や不動産なども従来の資産区分もトークン化されるとしている。
今年3月にイートロは、米国におけるプラットフォームと仮想通貨資産ウオレットを正式に発表。同月後半にはさらなる資産のトークン化を進める意図で、スマートコントラクト開発企業ファーモを買収したと発表している。
今月初め、カナダの仮想通貨取引所コインスクエアが、カナダドルと連動するステーブルコイン「eCAD」を発表した。また、ビットコイン25万ドル予想で有名なVCティム・ドレイパー氏がフェイスブックの幹部と面会し、仮想通貨プロジェクトに出資をするか話す計画だ、との報道もある。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 EToro Blockchain Division Launches Crypto Exchange for Pro Traders, Issues 8 Stablecoins