エチオピア政府は、仮想通貨スタートアップのカルダノと覚書(MOU)を締結した。ネクストウェブが3日に伝えた。この合意によって、エチオピアの開発者は、農業にブロックチェーン技術を活用する「アグリテック」を推進する。

 カルダノの創業者兼CEOのチャールズ・ホスキンソン氏はこの合意についてツイートした。ホスキンソン氏は、エチオピアの科学技術省との合意は、現地の開発者がブロックチェーン技術を利用していくためのトレーニングを含むものだと説明している。

(まさにエチオピアの科学技術省と、ブロックチェーン開発者のトレーニングやアグリテック産業にカルダノ利用を進めるためのMOUを締結しました)

 カルダノのエンジニアリング手掛ける企業IOHKでアフリカ事業の責任者を務めるジョン・オコーナー氏は、エチオピアの開発者たちが18年末までにカルダノのブロックチェーンを使ったアグリテック・プラットフォームをスタートさせるだろうと述べた。

 覚書では各当事者が行動の意図を明示するために使われるが、拘束力のある義務が含まれるわけではない。プロジェクトの開始時期についてはまだ発表されていない状況だ。

 昨年9月下旬にスタートしたカルダノは、時価総額で94億ドルにのぼり、仮想通貨のトップ10に入っている。カルダノは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)の代わりにプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を使用しており、これによりエネルギー効率が高いといわれている。

 先週、大手仮想通貨取引所のバイナンスも、ウガンダのブロックチェーン組織「クリプト・サバンナ」との間でパートナーシップを結び、東アフリカでの経済発展を支援すると表明している