仮想通貨イーサリアム (ETH)への機関投資家からの注目が高まっている。

ビットコインやイーサリアム の投資信託を手がけるグレイスケールによると、2020年は「イーサリアム専門」の投資家が増えた年だった。グレイスケールのマネージメントディレクターであるマイケル・ソーネンシェン氏がブルームバーグに明かした。

「2020年、我々はイーサリアムを第一に投資する新たなグループの出現をみた。彼らは時にはイーサリアムしか投資をしない(中略)資産クラスとしてイーサリアム に対する確信が芽生えている」

グレイスケールの一番人気の商品は、ビットコイン投資信託だ。強気相場になる中でビットコイン信託への流入は加速しており、先月時点では2020年末までに運用資産が50万BTCにまで達する見込みと報じられた。

ただ、DeFI(分散型金融)ブームやイーサリアム 2.0立ち上げへの期待感が高まる中、イーサリアム投資信託の人気も急上昇している。

第3四半期(7-9月期)は、グレイスケールのイーサリアム信託への週間での投資流入額は1560万ドル(約16億円)だった。ブルームバーグ・インテリジェンスのマイク・マクグローン氏は、イーサリアムがDeFi市場において「リーダーシップの地位を維持しているようだ」とコメントした。

イーサリアムは年初来で353%以上も高騰したが、過去最高値からは半分未満の水準だ。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン