10年間眠っていたイーサリアムのクジラ(大口投資家)が再び動き出した。ただし売却ではなく、保有資産の全額をステーキングに投入した。
ブロックチェーン分析プラットフォームのルックオンチェーンによれば、このウォレットはイーサリアムのジェネシスブロックが開始された2015年7月に4万ETHを約1万2000ドルで購入したもので、現在の評価額は1億2000万ドルに達している。
しかし、このイニシャル・コイン・オファリング(ICO)時代のクジラは資産を仮想通貨取引所のデポジットアドレスに送るのではなく、保有するETH全額をステーキングしており、イーサリアムへの強い信念を改めて示す動きとみられる。
別の古参クジラは売却
過去1か月、クジラの売りが相場変動の一因になっているとの見方が広がっていた。
イーサリアムICOで25万4908ETHを取得していた別の古参投資家のウォレットは、11月26日から売却を開始した。
最初の売却では2万ETHを処分し、その後も少しずつ売却を続け、土曜日時点で保有は約930万ドル相当のETHまで減少した。
同時期、2017年から15万4076ETHを蓄積してきた別の古参ウォレットは、1万8000ETHを仮想通貨取引所ビットスタンプへ送金した。このクジラは過去に8万7824ETHを平均単価1694ドルで売却している。
一方、9月に8年ぶりに動いた大型ICOウォレットは、保有資産の一部をステーキングする道を選んだ。このウォレットはICO時代に100万ETHを取得しており、うち15万ETHを新しいウォレットへ移しステーキングしている。
上位アドレスは引き続き積み増し中
一部の古参クジラが売りを出している一方で、上位アドレスは引き続きイーサリアムを積み増している。
ブロックチェーン分析プラットフォームのグラスノードによれば、上位1%のアドレスが保有するETHは先週水曜日に97.6%へ上昇した。1年前は96.1%だった。
アーカムによれば、最も多くのETHを保有しているのはEth2ビーコンデポジットコントラクトで、7240万ETH、評価額は約2030億ドルに達し、総供給量の約60%を占めている。
仮想通貨取引所バイナンスが保有量2位で400万ETH、資産運用大手ブラックロックが390万ETHで3位となっている。
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