イーサリアム財団は23日、来年1月1日にイーサリアムのアップグレードを行う計画を発表した。「ムーア・グレイシャー(Muir Glacier)」と呼ぶアップグレードを、920万ブロックに達した時に行われる予定だ。

ムーア・グレイシャーの目的は、「ディフィカルティボム」と呼ぶマイニングの難易度調整メカニズムの適用を遅らせることだ。

イーサリアム・キャット・ハーダーズのブログによれば、ディフィカルティボムが適用されれば、ネットワーク上で新しいブロックを確認するのに必要な時間が増加し、トランザクションの確認を待機するため、イーサリアムの使いやすさが低下してしまう懸念がある。

ブログの説明によれば、ディフィカルティボムの影響は2020年半ばまでは顕著にならないと推定していたが、今年10月からはそれが目立ち始めていたという。そこで今回のアップグレードでは、ディフィカルティボムの適用を約611日間遅らせる。

今回のアップグレードはノードオペレーターや仮想通貨マイナーは、ソフトウェアの最新バージョンをダウンロードする必要がある。取引所やウォレットサービスのユーザー側は、プロバイア―からの通知がない限り、「何もする必要はない」と説明している。