仮想通貨イーサリアム基盤の未来予測プラットフォーム「ベール」が閉鎖、7月24日には全取引が無効に

仮想通貨イーサリアム (ETH)基盤の未来予測プラットフォーム「ベール(Veil)」は7月11日、現在サービスを閉鎖しており、7月24日には完全に取引が無効になると発表した

7月11日現在、新しい市場が同プラットフォームに追加されることはなく、ベールの共同創設者ポール・フレッチャーヒル氏は、オープンポジション(賭け金)の清算、市場からのポジション撤回、独自トークン「ベール・エーテル(Veil Ether)」のETHへの変換などを推奨した。

ベールは、ETH基盤のブックメーカープラットフォーム「オーガー(Augur)」を拡張したもの。ユーザーはETHを利用してイベントを作成し、その結果に賭けることができる。例えばオーガーの市場で作成された賭けには、「セリーナ・ウィリアムズ選手は、2019年ウィンブルドン選手権女子シングルスの優勝者になるか?」、「2020年米大統領選の民主党初討論会で、誰が勝つか?」などがある。

ベール公式サイトによると、同サービスは「オーガーを主流にする」ことを目的としており、トランザクション(取引)処理を高速化することで、ユーザーエクスペリエンスを改善させていた。また、0x(ZRX)プロトコルを利用し顧客がオーガーのマーケットプレイスで手早く取引を行えるようにしたほか、ブロックチェーン上でオーガーのトランザクションが確定する前に、顧客が自分のトークンをベールに売却できるようにすることで、即時決済を提供していた。

フレッチャーヒル氏は、失敗の理由として、初心者が仮想通貨を扱いやすく感じるほどベールを洗練できなかった可能性など、いくつかの問題点を次のように指摘した。

「我々は、初心者を定着させるための優れた仕組みを提供できなかった。ユーザーベースとしての仮想通貨は初期段階にあり、仮想通貨やウォレットを持たない顧客は(ベールを)簡単に使い始められなかった」

また同氏は、分散化するか、もしくは当局の規制下に置かれることのどちらもできなかった点を挙げた。同氏は次のように続けた。

「究極的には、我々が構築しているものと、今日の市場との間に、適切な一致を見出すことができなかった。(中略)しかし、今日のユーザーコミュニティは小規模であり、近い将来に影響の大きな製品やサービスを構築できると考えている」


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版